内容説明
我々が見ることの出来る“美女”としての「額田王」の姿は、後世の人々によって創り出されてきたものである。では、本当の「額田王」とはどんな女性であったのか、事実に基づきながら一人の歌人「額田王」を考える。
目次
1 三人の額田王
2 出自とその生涯
3 女帝側近の歌人
4 天智朝の「額田姫王」
5 「額田姫王」の晩年
6 大津逍遙―“初期万葉”への眼差し
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
riviere(りびえーる)
15
中高の国語の教科書には必ず出てくる彼女。高校時代に井上靖の『額田王』を、そして安田靫彦作『飛鳥の春の額田王』の絵を見て以来ファンの私。折からの万葉ブームで、図書館の目立つところに置いてあったので手に取った。実在の人物でありながら資料は少なく謎の多い額田王。その資料を再考し時代を紐ときながら実在の姿に迫っている。けっきょく謎だわ。彼女の時代は文字文化ではなく歌は詠唱するものだった。彼女の声を聞いてみたいなあ。2019/05/12
ユウユウ
1
謎の美女?それとも?2024/02/05