内容説明
アルゴリズムであるソフトウエア（プログラム）が特許法上での保護を受けられるようになって日本では１０年の年月が経とうとしている。本書では、技術論から、米国や欧州、アジア各国のソフトウエアに関する法律・審査基準・審決・裁判例までを集めて、ソフトウエアの保護を分かりやすく解説した。
目次
第１部 ソフトウエア特許を巡る諸問題の歴史的素描（コンピュータ技術の進展と特許法のとまどい；いくつかの論点）
第２部 我国におけるソフトウエア特許の理論と実務（審査基準の変遷と特許法の改正；コンピュータ・ソフトウエア関連発明についての現行審査基準 ほか）
第３部 米国におけるソフトウエア関連発明（判例とその考え方の変遷；Ｂｉｌｓｋｉ最高裁判決 ほか）
第４部 欧州におけるソフトウエア関連発明（ＥＰＣ以前；ＥＰＣのガイドラインとＥＰＯの審決（１９９０年代前半まで）―Ｃｏｎｔｒｉｂｕｔｉｏｎ Ａｐｐｒｏａｃｈを中心に ほか）
第５部 ソフトウエア／ビジネス関連発明の進歩性の判断（日本；米国 ほか）
第６部 アジア諸国等のソフトウエア／ビジネス関連発明の保護（中国；韓国 ほか）
著者等紹介
谷義一［タニヨシカズ］
１９６５年東京大学工学部電気工学科を卒業、東京芝浦電気株式会社（開発研究）。１９７３年弁理士登録。１９７５年～１９７７年米国ワシントンＤ．Ｃ．の特許法律事務所勤務。１９７７年帰国・谷特許事務所を設立。１９９０年谷・阿部特許事務所に改称し、特許業務法人化して現在に至る。１９９３年、２００５年弁理士会の副会長。２００１年、２００６年産業構造審議会知的財産政策部会の委員。２００４～２００８年知財訴訟における東京高等裁判所および東京地裁所属の専門委員。２００６日本弁理士会会長。２０１２年日本知的財産仲裁センター長
牛久健司［ウシクケンジ］
１９６９年茨城高専電気工学科卒業。１９７２年山梨大学工学部電気工学科卒業。１９７４年大阪大学大学院基礎工学研究科修士修了。１９７５年岸本瑛之助特許事務所勤務。弁理士試験合格、同登録。１９８９年牛久特許事務所設立。１９９２年日本弁理士会ソフトウエア委員会委員長。１９９６～２００９年九州工業大学大学院非常勤講師。１９９７～２００１年アジア弁理士協会（ＡＰＡＡ）日本部会コピーライト委員会委員長。２００１年日本弁理士会副会長。２００５～２００６年日本弁理士会知的財産支援センターセンター長。２００８～２００９年工業有権審議会弁理士審査分科会（試験部会）臨時委員（非弁理士試験委員）。現在、牛久特許事務所所長、山梨大学客員教授、金沢工業大学大学院客員教授
新開正史［シンカイマサシ］
１９９２年早稲田大学理工学部電子通信学科卒業。１９９４年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程（電子通信学）修了。１９９７年弁理士登録。１９９７年～現在谷・阿部特許事務所（現・特許業務法人）。２００４年特定侵害訴訟代理業務の付記登録。２００８年テンプル大学ロースクール法学修士（ＬＬ．Ｍ．）課程修了
河野英仁［コウノヒデト］
１９９６年立命館大学理工学部電気電子工学科卒業。１９９８年立命館大学大学院理工学研究科情報システム学博士前期課程修了。１９９９年弁理士登録。２００３年Ｂｉｒｃｈ，Ｓｔｅｗａｒｔ，Ｋｏｌａｓｃｈ，＆Ｂｉｒｃｈ，ＬＬＰ（米国Ｖｉｒｇｉｎｉａ州）勤務。２００５年Ｆｒａｎｋｌｉｎ Ｐｉｅｒｃｅ Ｌａｗ Ｃｅｎｔｅｒ（米国Ｎｅｗ Ｈａｍｐｓｈｉｒｅ州）知的財産権法修士修了。２００７年特定侵害訴訟代理人登録、清華大学法学院（北京）留学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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