内容説明
生の“流れ”に乗るときに生まれる不思議な力、毎日の“動き”の中で得られる安らぎ…今、ここ、そのままの自分にイエスと言おう。鮮やかな言葉でよみがえる森田療法の新しい世界。
目次
1 森田療法の世界(森田療法の自然観―人間は自然の一部;森田療法の流動観―すべては流れ、変化してゆく;森田療法で症状を乗り越える)
2 森田療法の言葉(対立・葛藤・調和―心はいつも動いている;物の性を尽くす―持てるすべてを最大限生かす;努力即幸福―結果でなくプロセス ほか)
3 森田療法を活かすには(こんなときどう考える?;森田療法についてよく尋ねられるQ&A)
著者等紹介
岩田真理[イワタマリ]
臨床心理士。日本森田療法学会認定心理士。アライアント国際大学カリフォルニア臨床心理大学院修士課程修了。大学卒業後、編集者として白揚社で『森田正馬全集』を担当。その後、森田理論学習運動を行う「生活の発見会」において編集・事務局長を経験。臨床心理士としてメンタルクリニック勤務の後、心理相談室「お茶の水セラピールーム」を主宰、森田療法による神経質症の相談の他、家族の問題、DVへの対応などの相談を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Asakura Arata
3
森田療法の現代的解釈。臨床に即しているので、参考になる。患者さんが森田神経質でなくても、森田理論のエッセンスの一部を使えることが確信できた。2012/09/08
pom
2
森田正馬が変わった人だったということは分かった。こうしなければならないととらえず今の自分の状態をしっかり感じ、自分なりに学んでいくこと。人と比較してあせることなく無理することなく自分の人生を大事に生きていくことが森田療法のテーマ、と筆者は書いています。意外に普遍的な感じです2014/07/03
ハナさん*
1
2012年4月20日第1版第1刷。2019年10月からのキャッシュレス決済・ポイント還元事業を活かして、Amazonで古本を購入。半分ほど読んで放置していたものを、今年の読初めにした。著者は臨床心理士・公認心理師で、日本森田療法学会認定心理療法士。貴重な非医師の森田療法専門家。「純な心」の重視など、独自の森田療法解釈を行っている。著者のセラピーを受け、森田療法が身についてきている私には、今さらの内容だったが、よい復習になった。臨床に即し、森田を学ぶ人が陥りやすい誤りが解説されており、実践上の有益性が高い。2025/01/01
オラフシンドローム
0
★★★★☆ 繰り返しにはなっているが、分かりやすく、取り組みやすい書き方がされている。 難しくなく、単純。 プログラムにもすぐ取り入れられる。 そこが森田療法の良い所であり、学術的にやや疑問視される所なのかもしれない。2024/12/25