内容説明
そのときあなたの犬は何を嗅ぎ、何に気づいているのか?犬の認知行動の権威がユニークな観察をとおして、匂いで世界を知ること=「犬であるということ」を明らかにする。
目次
犬の鼻
匂いを嗅ぐ者
風を嗅ぐ
嗅ぎながら歩く
顔の真ん中の鼻のように明白
犬がわたしにそれを嗅がせた
働く鼻
ノーズワイズ=鋭い嗅覚をもつ
悪臭の波
トリュフ犬とジャコウネコ
ノーズワーク―嗅いで探す
セカイノニオイ
著者等紹介
ホロウィッツ,アレクサンドラ[ホロウィッツ,アレクサンドラ] [Horowitz,Alexandra]
ニューヨークタイムズ・ベストセラー第一位の『犬から見た世界―その目で耳で鼻で感じていること』の著者。ペンシルベニア大学で哲学の学士号を取得、カリフォルニア大学サンディエゴ校では、犬の認知行動学の研究で認知科学の博士号を取得した。現在、コロンビア大学バーナード・カレッジで教鞭をとるかたわら、犬の認知研究室を主宰し研究を行っている。ニューヨークシティで家族とともに暮らす
竹内和世[タケウチカズヨ]
翻訳家。東京外国語大学スペイン科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
43
犬の嗅覚、その能力の凄さは、知れば知るほど思い知る。その能力を何かのマシンで代用できれば、犯罪捜査などにどれほど役立つことか。しかし、そんな嗅覚探知ツールが身近にあったら、浮気は不可能になる! お漏らしも隠せない! ま、そんなことより、本書を読んで感じたのは、人と犬との、ますますの寄り添い(互いに必用とし合う)と同時に、互いの(多分永遠の)もどかしさ。犬の嗅覚能力を知り、匂いの世界を何としても言葉にしたがる人間。が、犬は匂いの世界に生きている。だが、彼等は言葉にはしない。2019/03/09
Kentaro
19
犬が好きなのは他の犬の匂いを嗅ぐことだ。2匹の犬が出会うと、お互いに相手を嗅ぐ。本物のコミュニケーションだ。匂いには、それを放出する動物の情報が詰まっている。初対面の犬が雄なのか雌なのか、交配する用意があることや、最近病気したこと、さっき食べたばかりだということも教えてくれるかもしれない。犬の匂いは自分自身を、自分のステータスを、そしてたぶん、怖がっているのか、幸せか、不安かも知らせる。毎日、わたしたちが家を出るとき残していった匂いは、同じ割合で減っていく。犬はこの残量でいつ主人が返ってくるのかを察する。2019/01/23
ローレンツ🐾
7
鼻(匂い)に関して終始エッセイ風に書かれていて、情景が浮かびました。犬の嗅覚の素晴らしさをを改めて実感しました。匂いによって受け入れる情報量がものすごい!そう、彼らはまさにものいわぬ蒸留技術者なんですね。本当に素敵な本でした!2021/02/13
Manea
2
ユクスキュルの環世界を思い出した2019/01/26
takao
1
ふむ2019/09/15
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- 和書
- 新編十三仏の由来