内容説明
超巨大科学と超微細科学、ダーウィニズムと構造主義生物学がぶつかりあう科学の最先端に見え隠れする究極の原理!複雑系としての生命は偶然現われたのか?ダーウィン主義者と、コンピュータ科学者・物理学者・数学者・遺伝生物学者との熾烈な戦い…科学と哲学の途方もなく重要な主題をスリリングに展開する。
目次
INTRODUCTION キーヴァ、モラーダ、核時代の神秘―異種の文化と宗教がぶつかりあう北ニューメキシコ。ぼやけていく物理学と生物学の境界
1 四つの聖なる山―超微細科学と超巨大科学(パイドラスの幽霊ども―ロス・アラモスとサンタ・フェ。神の領域に迫る科学の最前線;原子の深み―物質を切り分けクォークの世界へ。新顔の粒子たちは想像の産物か ほか)
2 「抽出の暗く冷たい洞窟」―物質世界の誕生と情報収集者の登場(情報の悪魔学―力、物質、エネルギー、エントロピー。物理の裏側を徘徊する情報という名の妖怪;非決定の世界―とんでもない法則が支配する量子の世界。試される思考と想像力の限界 ほか)
3 物質の熱―生命の誕生と進化、そのメタ原理(認識の黎明―炭素の連鎖から自己触媒ネットワークへ。生命の発生は宇宙のシナリオに書かれているか;最適者の到来―単細胞生物から多細胞生物への飛躍。何が複雑化を促したのか ほか)
CONCLUSION ロス・アラモスの廃墟―秩序を求めてゆらめく信仰と科学の炎、脳に組み込まれたパターン認識の欲望
著者等紹介
坂口勝彦[サカグチカツヒコ]
東京大学大学院修了。東京外語大学非常勤講師。専門は科学史
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