内容説明
日本土壌肥料学会は、1999年の北海道大会において、シンポジウム「植物と土壌微生物による環境修復」を開催した。本シンポジウムの特徴は、微生物の利用だけでなく、植物も利用した新しい環境修復(バイオレメディエーション)技術の方向性も含め、遺伝子レベルから生態レベルまで総合的に取り上げたことにある。本冊子は、当日の講演の一部を平易に解説し、編集したものである。
目次
1 植物遺伝資源と植物バイオテクノロジーによる環境保全
2 ファイトレメディエーションを目指した薬物代謝型P450発現植物の作出
3 植物による環境修復
4 微生物機能を利用したバイオレメディエーション
5 微生物を用いたポリ塩化ビフェニルの分解―基礎と応用
6 土壌微生物による農薬分解―生物有効性と微生物活性