出版社内容情報
これからの農業を担うスマート農業に対して、農業資機材メーカーや農業分野外の大手企業などが注目しています。
しかし、施設内のデータ収集、衛星を活用した圃場管理など、スマート農業自体が幅広く、全体を掴みきれていないのが実情です。
そこで本書では、今までになかった「スマート農業を図解で俯瞰できる」一冊を提案します。
そして、基本的な知識から応用的な内容までカバーしたやわらかい作りの教科書として、農業分野の岐路に立つ方々の指標となる情報をお届けします。
目次
第1章 日本農業の課題(農業におけるSociety5.0―スマート農業(内閣府SIPの成果)
日本農業の課題とSociety5.0 ほか)
第2章 スマート農業研究と実用化の現状(ビークルロボティクス(VeBots)研究について
衛星画像による広域診断情報生成とWebGIS情報利用システム ほか)
第3章 農業データ連携基盤(WAGRI)(求められる農業データ連携基盤;農業データ連携基盤(WAGRI)の構造 ほか)
第4章 スマート農業の実証(農林水産省 スマート農業実証プロジェクト;スマート水田農業の全体像 ほか)
第5章 今後のスマート農業の展開(将来のスマート農業の展開について;遠隔監視 ロボット農機 ほか)
著者等紹介
野口伸[ノグチノボル]
北海道大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kan
9
スマート農業のこれからがわかる一冊 Society5.0の社会においてスマート農業は大きなポテンシャルを秘めていて、ロボットによる播種→施肥→管理→収穫までロマンが溢れている。特に重要なのは農業データ連携基盤(WAGRI)を用いた、情報の連携・共有・提供で生産を円滑なものにすることだ。つまり、ある地域の水田や施設園芸をデータ化し農家さんにわかりやすくデータを提供する。 生産・流通・消費までデータ化しスマートフードチェーンを築きあげている。2020/12/19
セヱマ
8
トラクターの耕耘自動運転、畦の自動運転草刈機、田んぼの水位計測、ドローンによる生育診断、などはすでに実用化がされつつある。農業ビッグデータをつなぐWAGRIなるプラットフォームが動き始めている。そうした技術が必要とされ、進化していくのは、生産性向上に必要であり、望まれること。 ではあるが、農業者にそんな投資をして、回収できるかな。自動化するなら、併せて大規模化が必要だし。先々、人件費が浮くのは分かるよ、だけどなあ。今よりもっと切迫した状況になる、まだもう少し先の話しだと思わざるを得ない。
遥
3
北海道大学野口伸さん監修の「図解でよくわかる スマート農業のきほん:最新農業の基礎からドローン技術習得、作業記録と生産管理、新規参入まで」を読み終えました。(タイトル長い)スマート農業の現状から実証の事例、これからの展望まで、基本をざっと学べます。スマート農業は高い投資になりますが、北海道のような平坦で農地の多い土地では規模を大きくすることによって利益をだすことができます。監修者は北海道大学の教授で、国と企業を巻き込んだスマート農業実証プロジェクトに関わっており、その事例も紹介されます。2023/10/01
こぶーち
1
活字があまり頭に入ってこなかった。 本の構成の問題かな。 WAGRIは全然進んでないとのことで残念。2021/07/18