死をめぐる自己決定について―比較法的視座からの考察 (新装増補改訂版)

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死をめぐる自己決定について―比較法的視座からの考察 (新装増補改訂版)

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  • サイズ A5判/ページ数 276p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784826504874
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C3032

内容説明

死の自己決定は、人間存在にとって何を意味するのか。生命体科学をはじめ、あらゆる科学が至高のものとする生命倫理としての生と死の現代的課題を、安楽死・尊厳死の比較法的視座から総合的、実証的に考察する。

目次

序章 死をめぐる自己決定の問題状況
第1章 死生観―生命倫理の視点から
第2章 「医療」をめぐって―疼痛緩和・尊厳死・安楽死
第3章 末期医療に関する比較法的考察
第4章 自己決定という視点
終章 尊厳死と安楽死
付論 「死」の様態をめぐる考察

著者等紹介

五十子敬子[イラコケイコ]
1967年慶應義塾大法学部卒業。1997年大東文化大学大学院法学研究科博士課程修了。現在、尚美学園大学総合政策学部及び大学院教授(法学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

安楽死・尊厳死にかかわる死の自己決定をめぐる問題は、高齢化社会にあって身近な領域でリアルな深刻さをともなって差し迫ってくる。近代日本人の死生観は、正岡子規(結核性脊髄腰炎)、尾崎紅葉(胃癌)、近藤常次郎(脊椎の不思議な病い)らの病魔による煩悶や苦悶のなかで考えた死生観に象徴される。疼痛を和らげるにはモルヒネしかなく、苦悶は想像を絶するが、彼らは、死と生を連続と捉えるか、断絶と捉えるか、情念で受け止めるか、理性で受け止めるか、さまざまな相剋のうちに独自の死生観を見出していった。これは現代の末期医療による自然死と相通じるのである。一方、自殺幇助、嘱託殺人罪の事件や犯罪として報道される末期治療の中止と人工延命装置の差し控えによる尊厳死がある。さらに、「生きるに値しない生命の湮滅」としてナチス・ドイツで行われた精神・身体障害者、ユダヤ人を抹殺した安楽死がある。尊厳死、安楽死、自然死、そして自死をめぐる生命の終焉の諸問題を比較法学の視点を踏まえて考察する。

改訂版の発刊にあたって
序章 死をめぐる自己決定の問題状況
第1章 死生観―生命倫理の視点から/第1節 西欧における死生観/第2節 日本人の死生観
第2章 「医療」をめぐって-疼痛緩和・尊厳死・安楽死/第1節 疼痛治療について/第2節 治療の中止と人工延命措置の差し控えについて/第3節 安楽死について
第3章 末期医療に関する比較法的考察/第1節 ドイツにおける動向/第2節 オランダの状況/第3節 オーストラリアにおける安楽死法/第4節 イギリスにおける変遷-安楽死と治療の中止/第5節 アメリカにおける選択―死の自由/
第4章 自己決定権という視点/第1節 自己決定の尊重/第2節 自己決定権とコモン・ロー/第3節 憲法とプライバシー権/第4節 カレン・アン・クインランの事例以後の自己決定権/第5節 アメリカ合衆国におけるプライバシーの権利の憲法上の根拠/第6節 日本における自己決定権
終章 尊厳死と安楽死/第1節 尊厳死の浸透/第2節 安楽死法の是非
付論 「死」の様態をめぐる考察 /付論1 “Euthanasia”(安楽死)という訳語をめぐって/付論2安楽死をめぐって-日・欧・米の現況/付論3 自殺幇助をめぐって-死をめぐる意思決定と幇助罪/注記・参考文献一覧/あとがき