出版社内容情報
90年代初頭のソ連・東欧の崩壊は、アメリカを盟主とする資本主義の世界市場支配=グローバルキャピタリズムを登場させ、79年から始まった中国の改革・解放政策、さらには東南アジア・ロシア・東欧の市場経済化を促進させ、世界資本主義の再編成の時代を到来させた。この時代の動向を解読する。
序 章................. グローバルキャピタリズムと中国・アジア資本主義の台頭
● 第1章................. グローバルキャピタリズムとアジア金融危機
● 第2章................. アジア金融危機と国際金融市場
● 第3章................. 過剰ドルの世界的累積とグローバルキャピタリズム
● 第4章................. 中国経済の市場的再編と企業改革・金融改革・行政改革
● 第5章................. 中国・アジア資本主義の台頭と世界資本主義の再編
内容説明
本書は、「グローバルキャピタリズム」は、ソロスのイメージする「バスト」ではなく、むしろ、その表層化、仮想化、バーチャル化を通じて、アジアに「新産業革命」と「新資本主義」の世界的な生産基地を準備しつつあるのではないか、そして、こうした発展が、マルクス経済学的にいえば、ポスト資本主義としての社会主義の新しい現代的な物質的諸条件、社会的・生産力的諸条件をやがては創り出して行くのではないか、との考えを述べたものである。
目次
序章 「グローバルキャピタリズム」と中国・アジア資本主義の台頭
第1章 グローバルキャピタリズムとアジア金融危機
第2章 アジア金融危機と国際金融市場
第3章 過剰ドルの世界的累積とグローバルキャピタリズム
第4章 中国経済の市場的再編と企業改革・金融改革・行政改革
第5章 中国・アジア資本主義の台頭と世界資本主義の再編