出版社内容情報
ひとりの女性障害者とのかかわりを通して、〈女〉である私と彼女との背後に潜む日常のなかの差別意識の構造を〈女〉の眼で解き明かした性差別論の新しい展開の試み。全国学校図書館推薦図書。
まえがき／一章 障害者と私自身の自立へ／１．障害者にとっての自立／『さようならＣＰ』の問いかけ／「迷惑」を拒否する感性２．主婦的状況の抑圧／障害者との出会い／カルチャー・ショック／差別する心性／３．障害者の人たちと／障害者の「障害者性」／介護について／ボランティアとしてではなく４．差別意識の露呈／差別をあばく存在／５．障害者とかかわること／障害者の自立と健常者の自立／二章 女性障害者の自立と結婚・出産／１．佐々佳子さんの場合／障害者の日常／２．解放運動への参加／車椅子乗車拒否事件／運動と組織・個人／障害者にとっての家族／３．自立への旅立ち／経済生活と福祉／アパート入居拒否／広田君との出会い／介護者会議／出産と育児／三章「共に」生きる教育／１．つくり出される「障害児」／「特殊」学級強行設置／２．「共に生きる」シンポジウムで／「共に」生きることの意味／３．ある知識人とのあつれき／権威主義では闘えない／怒りの中身を検証する／四章 障害児・者をめぐる現実／１．重障児殺しの背景／「障害児」殺しの場合／「非障害児」殺しの場合／殺意の背景／地域で「共に」生きる展望こそ／２．障害児・者差別事件／劇画『夜光虫』をめぐって／「神
