内容説明
自己を受容し、自己を肯定して、素直に自分らしく生きる。吃音者に限らずすべての人々へ願いを込めた一冊。
目次
1 藤沢周平さんの生き方
2 自分を好きになる
3 セルフヘルプ・グループ
4 吃音者よ吃音と闘うな
5 ことば供養
6 自己開示
7 吃音と論理療法
8 この本に寄せて(竹内敏晴)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小木ハム
11
言友会の例会でご紹介頂いた本。日本吃音臨床研究会の会長さんによるエッセー集。彼は二十歳頃まで吃音を理由に孤独な人生を歩み『これさえ治ればすべてうまくいく』一心で治療に長い時間をかけていた。しかし結局、努力は報われなかった。誰もが確実に治せる方法がない。その経験から『吃音を治すのではなく、吃音とつきあう』『治す治療者より、分かってくれる友達が必要』と強く訴えられている。当事者の内面と周囲の理解、双方の働きかけが必要。考え方の転換にあたってはパールズの詩"ゲシュタルトの祈り"に大きな影響を受けたとのこと。2022/03/20
いのふみ
3
病気のように何でも直さなければならない、ひいては、そのような人々を排除して済むというものではないと思う。気を遣ってほしい、優遇してほしいというわけではない、「寛容に流してくれる」社会ができないものかと思う。2020/11/11
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