出版社内容情報
これは、ひとりぼっちの少女による復讐の物語。
内容説明
幼い頃に家族を殺され、王宮に保護された公爵令嬢ディアは、第一王子の婚約者となるが、彼が他に愛する女性を得たことで婚約は解消。円満な婚約解消に見えたが、ディアは知っていた。数日後の舞踏会で自分が殺されること、家族を殺したのが王家だということも。全てを奪われてきたディアは、せめて最後に復讐しようと決意する。そんな彼女をずっと見ていた美しく残忍な精霊ノイン。ひとりぼっちなふたりは最後の舞踏会へ向け、歩み始める―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すがはら
13
幻想的で美しい風景、美形の登場人物達、そして意味深なセリフ。小出しにされる断片情報を拾っていくと、割りと初めの方でディアの言う「王子様」が誰なのか察しは付きます。誤解があるからこそのツンデレとジレジレですけど、このままでは取り返しのつかないことにならないかと気が揉めました。間に合ったのかな?運命の舞踏会の直前まででこの巻が終わってるのがねー、心配の種です。ディアとノエルが細部まできちんと確認し合えてないし。次の巻は3分の1程で本編が終わって後は番外編だといいな。波乱は要らないよ。早く幸せになっておくれ。2021/11/27
おもち
7
再読〜 2度目なので話を分かった上で読めて、1度目より理解しやすかった。2022/03/14
starly
6
幼い時に家族を殺されて、復讐を決意した主人公、ディア。真夜中にしんしんと雪が降り積もるような…とても静かで…そんな雰囲気を感じた作品。 世界観がファンタジー。物語を読み進めながらその世界観についての説明が多々。最初は分からなくても後半で徐々に世界観が分かってきた。これは、恋愛要素あるのかと思いましたが恋愛作品でした。世界観も理解出来たので次巻ではもっと恋愛要素があるかと期待です。2022/04/23
菊地
4
キッチリと作り込まれた世界観や、一筋縄ではいかない登場人物など、割とこだわりを感じる内容でしたね。 投げやりなようで、一物を抱えていそうで、かといってのんびりしていそうで、主人公のキャラクターが中々掴みどころが無い。文章のテンポなどに「癖」はあるので、その辺で好き嫌いがはっきりしそうな作品だと思いました。 ただ、この感想を書いている時点で作者さんの訃報が流れてきて、何ともしんみりとした気分になってしまいましたね……作者さんが残した作品がなるべく多くの人に読まれますように。2022/03/21
色素薄い系
4
前半の世界説明みたいなのがよく分からなくてとりあえず先に進むみたいな状態だったし殺した側の王家が唯一の生き残りのディア保護して婚約者に据える意味も分からなくて「?」と思っていたけどちゃんと理由が明かされたのでまぁ納得。ノインがなんだかんだ餌付けしてる事にもちゃんと意味があったし。というかディアに良い顔しながら毎回水に毒仕込むとか…次回どうやって復讐を遂げるのか見届けたいと思う。2022/01/28
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