出版社内容情報
舞台は大坂。医師を目指す亜弥は、全国から優秀な若者が集まる緒方洪庵が創設した適塾の門を叩いた。
女性初の入塾者となった亜弥は、周囲の男性塾生たちと切磋琢磨の日々を過ごす。
そんな折、思わぬ事態に見舞われ……。
近代医療の発展に大きく貢献した緒方洪庵が設立した適塾を舞台に、奮闘する女性医師の物語。
内容説明
大坂の医師の家に許嫁としてやってきた亜弥。蘭方医になる夢を抱き、名医・緒方洪庵の「適塾」の門を叩く。おなごとして初の入塾者となった亜弥は、持ち前の食事療法の知識を生かし、洪庵からも一目置かれる存在に。ある時、発熱した男に自己判断で薬を処方してしまい―。さらに、婚約者の男性の予想外の告白で大坂にいられなくなる事態に!?
著者等紹介
鷹井伶[タカイレイ]
兵庫県出身。2013年より小説を上梓。本作は、漢方養生指導士・薬物学マスターの資格を活かして執筆したものである。趣味は料理、演劇鑑賞、フラメンコ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kayo
16
『お江戸やすらぎ飯』をもっと進化させ、鷹井さんお得意の食養生に追加して蘭方医とならんとする少女、亜弥の奮闘を描く一冊。実在の人物の医師緒方洪庵と絡めて、限られた者しか学べない時代に女子がいかにその世界でやり抜けるか期待します。病を無事治し健やかに生きることが難しかった時代。亜弥の学びはまだまだ序章、聡い亜弥と同じ塾で学ぶ学友との切磋琢磨も良い感じです。続くようですので楽しみにしたいと思います。2025/08/27
陽ちゃん
5
冒頭で医師として活躍する亜弥の姿が描かれているので、本編も安心して読めました。女性に学問は⋯という時代に緒方洪庵の適塾へ通う亜弥を、塾生たちは仲間として受け入れてくれたのが意外でした。2025/06/09
ココア7
0
面白かった。 2025/08/16
てん
0
塾生と揉めるのかと思ったら、ほのぼの馴染んでいくので読みやすかった。2025/07/06
snowflake
0
ほんにつまらぬことなのよ2025/06/20