内容説明
ビジネス文書の書き方を見よう見まねで学ぶ時代は、もはや過去のものとなった。本書はビジネス文書のコーパスから豊富な具体例を抽出し、それを言語学的な観点から分析した成果をもとに、優れた文書の特質を明らかにした新しいタイプの実用書である。実際にメールや発注書を書くときに疑問に思ったり、不安を感じたりしやすいポイントにQ&A形式で分かりやすく答える。
目次
第1部 言葉で伝わる仕事の内容(読みやすい文字の選び方;的確な記号の使い方;見やすいレイアウトの組み方;読み手に伝わる言葉選び;ビジネス文書にふさわしい接続詞;的確な情報選択;統計的な分析に基づくよい文章とは;まとめに代えて)
第2部 言葉で伝わる人物像(品の良い表現;感じの悪い副詞;適切な敬語;印象を損ねない言葉選び;キャラクタの的確な使い分け;まとめに代えて)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ま
23
編者はビジネスにおけるディスコミュニケーションの主因を、一方(特に発注者側)の上から目線に見出している。頷ける部分も多いが、そんなに気にしないといけないかな?と思うところもあった。例えば、「さて」という接続詞は話者が話題を設定するために主導権を持つものなので上から目線に感じられがち、など。書いた文が長いなと思ったら「また」「そこで」「なお」を使ってみる。2024/11/11
のりたま
2
『ビジネス文書の応用言語学的研究ークラウドソーシングを用いたビジネス日本語の多角的分析ー』の内容を一般向きにした姉妹編。国立国語研究所関連の研究者と富士通研究所のAIの研究者による共著で、10万件のビジネス文書のデータベースに基づいている点が類書と大きく異なる。「1-7統計的な分析に基づくよい文章とは」が特に興味深かった。2021/10/27
しんぽい
1
テレワークの浸透などもあり、業務遂行において文書やメールなどで伝える・依頼することが増えたが、万人が今一度、こういった基礎を振り返ることで、より伝わりやすい文章が作れるようになる良いビジネス本である。2021/12/01
メドじゅん
0
一通り読み終わり、勉強になったな……と思って終わるのではなく、これからもたまには手に取って参考にしながら、この本の内容を自分のものにしていきたいと思いました。2025/06/22
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