内容説明
ビジネス文書の書き方を見よう見まねで学ぶ時代は、もはや過去のものとなった。本書はビジネス文書のコーパスから豊富な具体例を抽出し、それを言語学的な観点から分析した成果をもとに、優れた文書の特質を明らかにした新しいタイプの実用書である。実際にメールや発注書を書くときに疑問に思ったり、不安を感じたりしやすいポイントにQ&A形式で分かりやすく答える。
目次
第1部 言葉で伝わる仕事の内容(読みやすい文字の選び方;的確な記号の使い方;見やすいレイアウトの組み方;読み手に伝わる言葉選び;ビジネス文書にふさわしい接続詞;的確な情報選択;統計的な分析に基づくよい文章とは;まとめに代えて)
第2部 言葉で伝わる人物像(品の良い表現;感じの悪い副詞;適切な敬語;印象を損ねない言葉選び;キャラクタの的確な使い分け;まとめに代えて)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるわか
10
発生、手順化、伝達から構成される仕事の重要なプロセスは言語化しなければ可視化も共有もできない。これからの時代、書き言葉の重要性はますます増加する。ビジネス文書の効力:再現性と改善性。ビジネス文書は大きく分けて2つのことを伝える:仕事の内容(情報)と書き手の人物像(感情)。2023/12/28
のりたま
2
『ビジネス文書の応用言語学的研究ークラウドソーシングを用いたビジネス日本語の多角的分析ー』の内容を一般向きにした姉妹編。国立国語研究所関連の研究者と富士通研究所のAIの研究者による共著で、10万件のビジネス文書のデータベースに基づいている点が類書と大きく異なる。「1-7統計的な分析に基づくよい文章とは」が特に興味深かった。2021/10/27
しんぽい
1
テレワークの浸透などもあり、業務遂行において文書やメールなどで伝える・依頼することが増えたが、万人が今一度、こういった基礎を振り返ることで、より伝わりやすい文章が作れるようになる良いビジネス本である。2021/12/01