虚業―小池隆一が語る企業の闇と政治の呪縛

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822814168
  • NDC分類 335.43
  • Cコード C0036

出版社内容情報

戦後最大の不正利益供与事件で逮捕された小池隆一。現在、コンサルへ転身した伝説の総会屋が、20年の沈黙を破って日本の闇を語る。

バブル時代の虚構のマネーゲーム主宰者たちがいま再び、そのカマ首をもたげようとしている。公共事業、再開発に群がる彼らはかつて、“総会屋”“ダニ”と呼ばれた。
 第一勧銀、野村證券、山一證券など数々の超一流企業を手玉に取り、戦後日本最大・140億円を優に超す不正利益供与事件で逮捕された小池隆一。現在、コンサルタントへと転身したその姿から見えてきたのは、総会屋とそれを必要とした企業・政治の呪縛──それは日本社会の縮図でもあった。
 20年の沈黙を破り、伝説の総会屋がはじめて語る日本の闇。

1章 伝説の総会屋
2章 「財界の床柱」上森子鉄
3章 小池との旅路
4章 田中角栄と木島力也
5章 小川薫と総会屋の時代
6章 事件の伏線
7章 小甚ビルディング
8章 ロビースト
9章 疑念
10章 小池の釈明
11章 対決

【著者紹介】
七尾 和晃
1974年、ニューヨーク市クイーンズ生まれ。
英字紙記者などを経て、独立。忘れられゆく近代史の現場に赴き、「訊くのではなく聞こえる瞬間を待つ」姿勢で踏査ノンフィクションにまとめる手法で、現在、無名の人々の生活のなかから紡がれる言葉から歴史を描く『無名譚』や『国境』の執筆に取り組んでいる。
著書に、『炭鉱太郎がきた道』(草思社)、『「幻の街道」をゆく』(東海教育研究所)、『琉球検事』(東洋経済新報社)ほか多数。

内容説明

あの総会屋が明かす会社国家・日本の秘部。

目次

第1章 伝説の総会屋
第2章 「財界の床柱」上森子鉄
第3章 小池との旅路
第4章 田中角栄と木島力也
第5章 小川薫との訣別
第6章 事件の伏線
第7章 小甚ビルディング
第8章 ロビイスト
第9章 疑念
第10章 小池の釈明
第11章 対決

著者等紹介

七尾和晃[ナナオカズアキ]
1974年、ニューヨーク市クイーンズ生まれ。英字紙記者などを経て、独立。忘れられゆく近代史の現場に赴き、「訊くのではなく聞こえる瞬間を待つ」姿勢で踏査ノンフィクションにまとめる手法で、現在、無名の人々の生活のなかから紡がれる言葉から歴史を描く『無名譚』や『国境』の執筆に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

4
大物総会屋として有名な小池隆一の実像に迫るルポです。総会屋としての経歴と逮捕された事件だけでなく、その後逆に資金を騙し取られることになるという弱肉強食の世界が描かれていて興味深い内容でした。関係する人間が政治家を含め実名で出ておりリアリティがあります。2015/02/07

K.C.

1
総会屋として名をはせた小池隆一氏を追いかけた作品。総会屋といえば、怖く、しかし過去のものと考えるところだが、それなりに闇ならではの秩序があり、きちんと筋を通すー面は、表の世界でもかくあるべし。擁護するわけではないが、コンプライアンスという形式にとらわれた思考にー石を投じるかもしれない。2014/12/04

天婦羅★三杯酢

1
昭和、そして平成の経済の闇を如実にあらわそうという企て。総会屋として高度経済成長期に生き、商法改正と共に「コンサル」となろうとしてバブルを走り、ついには塀の内側に落ちてしまった人に焦点をあてることで、多岐にわたる話がつながる、という章立ては面白かった。ただ、本の前半は、あれもこれも言わねば成らないという感じに詰め込みすぎた感じはある。2014/10/31

bookcustomer

0
97年に野村証券が証券スキャンダルでその野村証券トップの氏家純一やその総会屋の小池隆一の逮捕があり、それが総会屋への証券会社の無償の損失補填ですが、また同じ頃にNHKの女子アナの草野満代がフリーになり、民放連トップの氏家斎一郎とNHKトップの川口幹夫が交渉し、その草野が民放のTBSへ移籍し、その野村証券の氏家と民放連の氏家が親戚だったそうで、その小池隆一が、その後に都内品川区の不動産取引でコンサルタントとして仲立ちしたが、積水ハウス地面師詐欺事件がありますが、そのABCホーム社長やその他のひとに騙されたも

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