目次
第1章 自分を売る男、猪瀬直樹(「自分」を売るジャーナリスト;棄てる程度の思想しか持ち合わせていない;子分にしかなれない人間;石原以上に「暴」に走る;言葉の力を棄てている;自己顕示欲の塊;苦労人が成り上がると…;出発点のない人)
第2章 目立ちたがり屋のエセ改革者(背のびしたゴマスリ小僧;ベスト・ノンフィクションには入れられない;自慢話以外の話を聞いたことがない;せめてミミズから人間に昇格してほしい;死ななきゃなおらないシアワセ者;自分に都合の悪いことには答えない;人間の七面鳥性を教えてくれる;あなたはエライんだよと言ってあげようか;ミョウバン直樹という筆名お進呈しよう;持ち上げればどこまでの登って行く俗物;猪瀬と小泉の二人はエセ改革者にsぎない;「コイズミナイカクバンザーイ」がただ一つのお題目;権力に対してイエスと言う“石原ヒットラー”の手下;虚名と無責任のマグマ;「禁忌」に挑むジャーナリストではない)
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年山形県生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教師、経済誌編集長を経て、現在、評論家、「週刊金曜日」編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
10
猪瀬(東京都知事)は権力志向(28頁)。威張り体質でもある、と。自分に自信がないので、力でねじ伏せる人だという。そういう人は私の身近にもいるので、共感できる。猪瀬は過去の学歴を書くなというらしい。信州大学、明治大学大学院との経歴のことだが(43頁)。内容的に、あまり面白くはないかと思う。面白くない人を取り上げたためかもしれないが。2013/07/12
ゆうゆう
2
うーんと、元は猪瀬さんが作家だったから、「ペンを持つものはペンで勝負せよ」という文筆家視点の“ある種”の熱烈ラブコールの一冊ではないだろうか?と思いました。ある種、の、ですよ。2015/05/03
matsu04
2
佐高信は猪瀬直樹が本当に大っ嫌いなんだ。2013/12/04
sasha
1
このタイトルで読まずにいられようか。内容は既に「噂の真相」等に発表されたものだが、東京都知事になった男の胡散臭さを再確認だ。本田靖春氏が猪瀬に大宅壮一ノンフィクション賞を受賞させたことを晩年悔やんでいたというが、その心情、よ~く分かる。さぁ、東京オリンピック招致が失敗すればいいな。そして、言い訳する猪瀬を見たいぞ~。2013/01/23
たけ@諏訪
0
ここまでの方でしたか、猪瀬さん! 題名からわかると思いますが、佐高さん、お怒りです。 その怒りの理由は、次の一節を引けばよいでしょうか。 「ジャーナリストとは『無冠の帝王』である。権力を批判し、力のある者を批判する存在であるべきだが、猪瀬は力のある者に取り入る、たらしこむ、自分の身を売るのである。」 11月21日に緊急出版された本書。 都知事選投票前にお読みになられるのが良いでしょう。 真偽のほどですか? 恥多き、馬の齢を重ねてきましたが、ナントナクわかる人となり。 一読の上、ご判断ください。2012/12/07