杉浦日向子と笑いの様式

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  • サイズ A5判/ページ数 199p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784822809980
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

笑いを忘れたあなたに江戸の住人・杉浦日向子の小粋な風を吹かせます。

目次

1章 杉浦日向子の江戸と笑い(杉浦日向子との出会い;抵抗人名録・杉浦日向子―佐高信;この世のどこにもない世界 ほか)
第2章 桜は明日の希望の花(桜は明日の希望の花なんですよ―杉浦日向子;江戸に遊ぶ二人―杉浦日向子×田中優子;出世すごろく地獄図―杉浦日向子×佐高信 ほか)
第3章 田中優子にとって江戸は異文化である(ミッションスクールで「共産党宣言」;大きなものには拠らない;抵抗人名録・田中優子―佐高信 ほか)

著者等紹介

田中優子[タナカユウコ]
1952年神奈川県横浜市生まれ。法政大学社会学部教授、国際日本学インスティテュート教授。江戸時代の文学、美術、生活文化、海外貿易、経済、音曲、「連」の動き、東アジア・インド・東南アジアと江戸の交流・比較研究などを研究。江戸時代の価値観から見た現代社会の問題に言及することも多い。『江戸の想像力』で芸術選奨文部大臣新人賞、『江戸百夢』で芸術選奨文部科学大臣賞・サントリー学芸賞

佐高信[サタカマコト]
1945年山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、郷里の高校教師、経済誌の編集長を経て、評論家となる。「社畜」という言葉で日本の企業社会の病理を露わにし、会社・経営者批評で一つの分野を築く。経済評論にとどまらず、憲法、教育など現代日本について辛口の評論活動を続ける。株式会社金曜日代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ムッネニーク

56
27冊目『杉浦日向子と笑いの様式』(田中優子/佐高信 編著、2009年10月、七つ森書館) 2005年に逝去した漫画家/江戸風俗研究家、杉浦日向子と交流のあった両著者が、彼女との想い出を嚆矢として思想や批評等を語る対談本。生前、杉浦が著者と行なった対談やエッセイも収録されている。 2人の口から語られるのは、パブリック・イメージとは異なる杉浦の姿。彼女が江戸時代の大らかさに恋焦がれたのは、そうありたいと願う願望故だったのかも知れない。 〈失敗して当たり前なんだというふうに育っていかないと笑えないんですよ〉2025/04/03

三平

12
杉浦日向子にとって気のおけない存在だった佐高信、杉浦と違うアプローチながらも江戸文化を愛する同好の士だった田中優子。そんな二人が杉浦の在りし日の素顔を語り合う。クスッとする楽しいエピソードとともに、TVや江戸紹介本では見えてこない彼女の弱さやダメな部分も見えてくる。痛々しい。でも愛おしい。 佐高だから語れる離婚問題の裏側も明かされる。難病と闘っていた彼女を苦しめた大馬鹿野郎はぶん殴ってやりたい。バカをやるのはいいけど、やっていいことと悪いことがある。短い人生をこんなことの為に費やされたことが残念。2016/04/25

kikizo

1
杉浦日向子さんに纏わる対談とエッセイ。今の日本には稀有な存在だった日向子さん。今生きていたらどう思うだろう。第3章が、日向子さんから離れ、ちょっと専門的な内容になってしまったのが残念。2020/03/27

shizuka

1
杉浦日向子と田中優子の対談「低成長時代を生きる」の対談が全て読みたくて手に取った。杉浦日向子の「隠居」観がステキなのだ。働かなくても食べられるだけの蓄財がある人が「本隠居」。それはできなくとも彼女が言う「晴れ時々隠居」なら可能かもしれない。生活上で衣食住の全てを縮小していく。洋服はほとんど買わず、冷蔵庫が壊れたら小さいものを買う。仕事は労働とは思わず、道楽ととらえる。手間をかける。無駄を遊ぶ。等々。。ステキすぎる。2019/07/01

funkypunkyempty

0
★★★☆2017/12/21

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