内容説明
米軍ジェット機が、娘和枝と幼い二人の孫の頭上に墜落してきたのは、昭和52(1977)年9月27日のことでした。著書にとってあの米軍ジェット機墜落事故は思い出すのもおぞましい、できることなら記憶から抹消してしまいたい出来事です。けれども、二度とおなじ悲劇を繰り返さないためにも、そして必死で生きようとした和枝のためにも、目を背けず、語り継いでいくことが父親である著者の使命です。
目次
第1章 和枝が逝った理由
第2章 忘れらない事故の日のこと
第3章 事故の記録を残そう
第4章 和枝との思い出
第5章 もう一度、和枝に子どもたちを抱かせてやりたい
第6章 和枝の思いを「福祉」に託す
第7章 人の温もりにささえられ
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稲岡慶郎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sasha
3
1977年9月27日、横浜市の住宅街へ米軍のファントム機が燃料満載のまま墜落。エンジンのひとつが直撃した民家で犠牲となったふたりの幼子と母親。その母親の父が綴った手記である。事故翌日の未明に亡くなった孫たちの死を隠し続けなければならなかった父の胸の痛みを思う。事故から4年4カ月後に逝った娘の思いを叶える為に奔走するも、その後も多くの困難があった。著者も既に鬼籍に入った。向こうで娘さんに報告できたかな。2013/02/12
堀田正典
0
作者の著書「『あふれる愛』を継いで」の改訂版でした。これから買われる方は、こちらをどうぞ。2012/12/21
seekingtruth105
0
本書を読まなければ、私はこの事故を知らないままであっただろう。“軍隊”について深く考えることもなかった。果たして、本当に平和で安全な生活とはどういうことなのかを考えさせられた。
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