内容説明
『学問のすすめ』で『源氏物語』で否定された和魂漢(洋)才を蒸し返し、旧知のジョン万次郎をひたすら無視、井伊直弼を“見せかけの開国論者”に仕立て上げようとする福沢諭吉の狙いは何か。
目次
序章 福沢諭吉と『学問のすゝめ』(和魂和才の学問;福沢諭吉と太田資美;自治と道徳―佐倉宗五郎;福沢諭吉と森山多吉郎;福沢諭吉の井伊直弼批判)
第1章 『竹取物語』(五人の貴公子の求婚;仏の御石の鉢と蓬莱の玉の枝;火鼠の皮衣と龍の頸の玉と燕の子安貝;御門の求婚;かぐや姫の昇天;竹取の翁の歌)
第2章 『伊勢物語』(都鳥;武蔵野;筒井筒;蛍と源の至)
第3章 「ひらかな盛衰記」(木曽義仲の討死;山吹御前の都落ち;道行君後紐;傾城無間の鐘;逆櫓松と矢箙梅)
終章 社会学における再構築(歴史と実在;心像としての実在)
著者等紹介
河村望[カワムラノゾム]
1931年東京生まれ。1954年東京大学文学部卒業、東京都立大学教授、東京女子大学教授を経て、東京都立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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