帝(みかど)とかぐや姫―『竹取物語』の世界

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822602697
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C1036

内容説明

『学問のすすめ』で『源氏物語』で否定された和魂漢(洋)才を蒸し返し、旧知のジョン万次郎をひたすら無視、井伊直弼を“見せかけの開国論者”に仕立て上げようとする福沢諭吉の狙いは何か。

目次

序章 福沢諭吉と『学問のすゝめ』(和魂和才の学問;福沢諭吉と太田資美;自治と道徳―佐倉宗五郎;福沢諭吉と森山多吉郎;福沢諭吉の井伊直弼批判)
第1章 『竹取物語』(五人の貴公子の求婚;仏の御石の鉢と蓬莱の玉の枝;火鼠の皮衣と龍の頸の玉と燕の子安貝;御門の求婚;かぐや姫の昇天;竹取の翁の歌)
第2章 『伊勢物語』(都鳥;武蔵野;筒井筒;蛍と源の至)
第3章 「ひらかな盛衰記」(木曽義仲の討死;山吹御前の都落ち;道行君後紐;傾城無間の鐘;逆櫓松と矢箙梅)
終章 社会学における再構築(歴史と実在;心像としての実在)

著者等紹介

河村望[カワムラノゾム]
1931年東京生まれ。1954年東京大学文学部卒業、東京都立大学教授、東京女子大学教授を経て、東京都立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のむ

1
な、なんだこの本は……。一言で言ってしまえばトンデモ本なのだろうが、ぶっ飛び加減がそこらのトンデモ本とは一線を画す。何せ主題の『竹取物語』はじめ『伊勢物語』『ひらかな盛衰記』などの古典に近代史を幻視しているのである。伊勢物語は明治政府の貨幣政策を批判している、とか、大宝律令完成の年の丁度千年後に吉良義央が殿中で傷つけられたのも偶然ではなかろう、とか。頭が痛くなるので通読はしていないが、あまりに驚いたので記録しておく。いやあ、ここまでかっ飛ばした本は久しぶりに見た。2017/08/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1553898
  • ご注意事項

最近チェックした商品