出版社内容情報
NBOの人気連載、「技術経営――日本の強み、韓国の強み」の書籍版。著者はホンダのチーフエンジニアとして電気自動車用の電池研究を務めた後、韓国サムスングループのサムスンSDI常務に就任するなど、日韓のモノ作りを熟知して
内容説明
日韓両社で技術開発をリードした著者による日本と韓国の「比較産業論」。
目次
第1部 ホンダとサムスン(新人を育てるホンダ、競わせるサムスン―グローバル人材を生み出す最短距離を考える;配属先の要望を優先するホンダ、本人の希望を重視するサムスン―優秀な人材を辞めさせないために必要なこと;部下の声を聞かないホンダ、もっと聞かないサムスン―会社を飛躍させる「技術経営」の本質とは;自前主義のホンダ、時間を買うサムスン―成功のカギは技術の獲得と事業化時期のバランス;キャリアアップを本人に任せるホンダ、上司が決めるサムスン―技術者の異動を通して文化的相違を考察する;責任の取り方が曖昧なホンダ、峻烈なサムスン―失敗の経験が次に生きるというのは本当か?;謙遜が過ぎるホンダ、自己主張が激しいサムスン―苛烈なグローバル化時代で必要とされる能力とは)
第2部 日本と韓国(殿様商売な日本、きめ細かい韓国―日本は“人災”で民生用リチウムイオン電池の競争に敗れた;より高みを目指す日本、そこそこで満足する韓国―安全性の飽くなき追求が車載用電池の競争力を磨いた;基礎研究に厚みを持つ日本、ノーベル賞受賞者がいない韓国―日本の電池産業はグローバルで天下を取れる!;グローバル化が下手な日本、よりしたたかな韓国―初等教育の改革で競争意識を持った若者を育成せよ;スピード感がない日本、せっかちな韓国―ウイン・ウインになるには敬意と配慮が必要だ;特許マネジメントがつたない日本、抜け目ない韓国―知財戦略を軽んじると命取りになる;技術者に冷たい日本、人材流動が日常的な韓国―“技術流出”を防ぐために日本企業がすべきこと)
著者等紹介
佐藤登[サトウノボル]
名古屋大学客員教授/エスペック上席顧問/前サムスンSDI常務。秋田県横手市出身。1978年横浜国立大学大学院工学研究科修士課程修了後、本田技研工業に入社。89年まで自動車車体の腐食防食技術の開発に従事。社内研究成果により88年に東京大学工学博士。90年に本田技術研究所の基礎研究部門へ異動、電気自動車用の電池研究開発部門を築く。99年から4年連続「世界人名事典」に掲載。栃木研究所のチーフエンジニアだった2004年に、韓国サムスングループのサムスンSDI常務に就任。2004年から5年間は韓国水原市在住、その後、逆駐在の形で東京勤務。2012年12月にサムスン退社。2013年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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