人材を育てるホンダ 競わせるサムスン

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人材を育てるホンダ 競わせるサムスン

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822277871
  • NDC分類 537.09
  • Cコード C0034

出版社内容情報

NBOの人気連載、「技術経営――日本の強み、韓国の強み」の書籍版。著者はホンダのチーフエンジニアとして電気自動車用の電池研究を務めた後、韓国サムスングループのサムスンSDI常務に就任するなど、日韓のモノ作りを熟知して

内容説明

日韓両社で技術開発をリードした著者による日本と韓国の「比較産業論」。

目次

第1部 ホンダとサムスン(新人を育てるホンダ、競わせるサムスン―グローバル人材を生み出す最短距離を考える;配属先の要望を優先するホンダ、本人の希望を重視するサムスン―優秀な人材を辞めさせないために必要なこと;部下の声を聞かないホンダ、もっと聞かないサムスン―会社を飛躍させる「技術経営」の本質とは;自前主義のホンダ、時間を買うサムスン―成功のカギは技術の獲得と事業化時期のバランス;キャリアアップを本人に任せるホンダ、上司が決めるサムスン―技術者の異動を通して文化的相違を考察する;責任の取り方が曖昧なホンダ、峻烈なサムスン―失敗の経験が次に生きるというのは本当か?;謙遜が過ぎるホンダ、自己主張が激しいサムスン―苛烈なグローバル化時代で必要とされる能力とは)
第2部 日本と韓国(殿様商売な日本、きめ細かい韓国―日本は“人災”で民生用リチウムイオン電池の競争に敗れた;より高みを目指す日本、そこそこで満足する韓国―安全性の飽くなき追求が車載用電池の競争力を磨いた;基礎研究に厚みを持つ日本、ノーベル賞受賞者がいない韓国―日本の電池産業はグローバルで天下を取れる!;グローバル化が下手な日本、よりしたたかな韓国―初等教育の改革で競争意識を持った若者を育成せよ;スピード感がない日本、せっかちな韓国―ウイン・ウインになるには敬意と配慮が必要だ;特許マネジメントがつたない日本、抜け目ない韓国―知財戦略を軽んじると命取りになる;技術者に冷たい日本、人材流動が日常的な韓国―“技術流出”を防ぐために日本企業がすべきこと)

著者等紹介

佐藤登[サトウノボル]
名古屋大学客員教授/エスペック上席顧問/前サムスンSDI常務。秋田県横手市出身。1978年横浜国立大学大学院工学研究科修士課程修了後、本田技研工業に入社。89年まで自動車車体の腐食防食技術の開発に従事。社内研究成果により88年に東京大学工学博士。90年に本田技術研究所の基礎研究部門へ異動、電気自動車用の電池研究開発部門を築く。99年から4年連続「世界人名事典」に掲載。栃木研究所のチーフエンジニアだった2004年に、韓国サムスングループのサムスンSDI常務に就任。2004年から5年間は韓国水原市在住、その後、逆駐在の形で東京勤務。2012年12月にサムスン退社。2013年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

前田まさき|採用プロデューサー

4
✅ゼロからの研究はホンダのDNA。実用化まで時間はかかるものの、既存技術を否定して新しいアイデアを築き、新たな付加価値を作り上げる。小型ジェット機はその好例。エンジンを主翼上部に搭載するという発想は、その社風から生まれている。 ✅時間を買うサムスン。サムスングループにおける研究開発では、時間をいかに短縮するかが優先される。新事業は、グローバルな観点から見て、その分野で強みのある技術を持つ企業との合弁やM&Aを模索する。競合から人材引き抜きも含め、ありとあらゆる手段を使って最速で事業化を進める2020/11/08

とりもり

3
ホンダとサムスンで働いた(サムスンはグループ会社の役員として)著者による両社、ひいては日韓の比較論。典型的な比較はタイトルの通りだが、それ以外の差異も非常に興味深かった。全体を通して感じたのは、韓国の勢い(成長)より日本の停滞(むしろ衰退か)。本来は日本の長所であった長期的視野やパートナー企業との深い連携が、本書でも指摘されているように失われつつある気がする。更には、最近の日本企業は人材育成もかなりの部分放棄しつつあり、これが競争力の減退を招いている面も否めないだろう。どうなる日本? ★★★☆☆2014/11/13

元-書店員バタ夫

2
ホンダとサムスンで働いた著者による日韓の企業風土の考察ですね。自己啓発的な感じではないですね…。2014/08/09

Tetsu

1
日本での働き方と韓国での働き方が対比される形で話が進んでいく。 グローバルスタンダードなのは韓国の方。日本の会社もこのように変わっていくのだろう。個人も変わっていかないと仕事をしていくのが難しくなりそう。2016/12/12

Takayuki Higashi

1
どんな組織にも長所・短所は存在する。日本企業は、基礎研究レベルや製品の信頼性が高い反面、グローバル競争力が弱点と言える。自分も韓国企業のマーケティングや技術プレゼン力は非常に高いと思うし、そういった強みを伸ばしてきたのが、サムスンやLGなどの韓国メーカーが台頭してきた原因だと思う。日本企業もこうした韓国企業のこうした長所は素直に認め、どのように戦っていくべきか考える必要があると感じた。2015/05/17

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