出版社内容情報
夏休みに二人だけでパパの故郷にやってきたユイとタクミは、キツネのお面をかぶった男の子から不思議なお祭りのことを聞かされる。
内容説明
ユイとタクミとモエのパパは、もちろん人間だ。でも、ママがキツネだということは、パパのお父さんとお母さんもしらいな秘密だった。今年の夏休み、ユイとタクミは、はじめて二人だけでパパの故郷の町にいくことになった。なんとかぶじにたどりついた夜、おじいちゃんたちとホタルを見にいった二人は、河原で、キツネのお面をかぶった男の子とその兄に出あった。小学校高学年から。
著者等紹介
富安陽子[トミヤスヨウコ]
1959年東京に生まれる。和光大学人文学部卒業。『クヌギ林のザワザワ荘』により日本児童文学者協会新人賞、小学館文学賞、「小さなスズナ姫」シリーズにより新美南吉児童文学賞、『空へつづく神話』により産経児童出版文化賞、『盆まねき』により野間児童文芸賞、産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。『やまんば山のモッコたち』はIBBYオナーリスト2002文学作品に選ばれた
大庭賢哉[オオバケンヤ]
1970年神奈川県に生まれる。漫画家・イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
58
今回も又々 最初から引き込まれました。あぁ居眠りしたらダメ~ 電車、降り損ねるよォ❕と初めからハラハラ・・・。 奇妙な駅やらバスやら、キツネのお面を被った男の子やら…。不思議な事ばかり。 頑固一徹のお祖父ちゃんに、話の分かるお祖母ちゃん、夏休みに貴重な体験をしました。ナツギ祭りの楽しかった事❢ 昔話を聞いてる様な気分に浸れます。大好きな世界で終わらないで欲しい❗と思いました。とび丸やキジ丸と またいつか会えるとイイな。ユイやタクミと一緒にいる様な感覚に陥りました。お気に入りの1冊です。2016/10/25
takaC
55
シノダ!第9巻は故郷を思い起こさせるノスタルジックなお話。でも君たち何度目の夏休みなのさ、ユイとタクミ!?いつまでも小学5年生&3年生のままなんて羨ましいよ。2015/08/04
深青
22
シノダシリーズ新刊、9冊目。夏休みをパパの故郷で過ごすことになったユイとタクミ。パパの故郷での一夏の不思議で素敵な体験を描いた物語。まず門前町の雰囲気が素敵。おじいちゃんとおばあちゃんもとてもいい人なんですが、特におばあちゃんがスゴい。お迎えの使者達に対応する姿かっこ良かったなぁ。キツネのお面を被った男の子とそのお兄さんとの出会いと切ない別れもありましたが、きっとまた会えると信じたい。また皆で笑いあって遊んで、ソーダアイスを分けあって食べて欲しいな。2015/08/22
anne@灯れ松明の火
21
「シノダ!」シリーズ9。図書館新刊チェックで、予約。今まであまり出てこなかった、パパの実家へ、ユイとタクミがふたりだけでお泊り。そこで出会った友だちは……? ふたりの”力”はあまり発揮されなかったし、モエはほとんど出てこない(夜叉丸おじさんは全然~(笑))が、夏休みの田舎での出来事に懐かしさを感じる読者は多いだろう。おばあちゃんはユイたちの秘密は知らないが、”不思議”なことを受け入れることができる人。さすが、パパのお母さんだ♪ クライマックスでの素敵な対応、良かった♪2015/07/19
プル
20
いつもは夜叉丸おじさんが出てきて危険なハラハラがあるけれど、この巻では前向きのハラハラと言えばいいのか…。非常に優しい時間が流れる内容でした。お父さんのご両親、とっても良い夫婦で、特におばあちゃんの度量には感心させられました。私もこうありたいと思いました。2019/09/06