出版社内容情報
京セラ名誉会長の稲盛和夫氏が編み出したコンパ(飲み会)の手法を紹介。経営者と社員が一体となり強い組織をつくる秘訣を解き明かす
京セラ本社ビルの12階。そこには巨大な「和室」があります。畳の数はちょうど100枚。
無機質な会議室が並ぶフロアの奥に、悠然とたたずむ100畳敷の大広間を初めて訪れた人は、
異空間に抜け出たような奇妙な感覚を覚えずにはいられません。京セラの人々は一体、この
畳部屋で何をしているのでしょうか。
それは「コンパ」です。
今から約50年前――。京セラ創業から間もなくの頃、稲盛和夫氏はある悩みを抱え
ていました。なぜ、部下と心から分かり合えないのか。なぜ、組織がこんなにもまとま
らないのか。若き稲盛氏は煩悶し、そして生み出したのが稲盛流コンパです。ただの飲
み会とは違う。真面目な飲み会だけど、もちろん会議でもない。そんな全く新しい飲み
会が、京セラの発展を下支えしました。
「酒を酌み交わすのです。心をさらけ出すのです」――。
稲盛氏は従業員にそう語りかけ、社内の和室や居酒屋でしょっちゅう酒を酌み交わしました。
忘年会シーズンの12月ともなると毎日のように、たとえ風邪で高熱が出ても、注射を打って
コンパに出かけたのです。
コンパを導入すれば、経営者が変わります。
コンパを導入すれば、従業員が火の玉のように団結します。
コンパを導入すれば、会社の業績が大きく伸びます。
コンパがなければ、稲盛経営の代名詞とされるアメーバ経営もフィロソフィ経営も成
り立ちません。これまで解明されずにいた稲盛経営の深部にもぐり、コンパ経営を解き
明かしたのが本書です。企業の経営者はもちろん、あらゆる組織のリーダーに必見の
究極の飲み会ノウハウが詰まっています。
<主な内容>
第1章 稲盛流コンパとは何か
第2章 稲盛流コンパの七奥義
第3章 稲盛流コンパに密着する
第4章 コンパが私を変えてくれた
第5章 コンパ導入時の悩みを解決
第1章 稲盛流コンパとは何か
第2章 稲盛流コンパの七奥義
1.「全員参加」が大原則
2.コンパに「テーマ」を設ける
3.「座席表」と「時間割」を決める
4.心は「利他」。手酌はご法度
5.「壮大な夢」を語る
6.自らの言葉で「総括」する
7.コンパの形態は「日々進化」
第3章 稲盛流コンパに密着する
昭和住宅
「硬・軟・硬」で建設的な議論を促す
共信冷熱
二段構えのコンパで若手を育てる
第4章 コンパが私を変えてくれた
三和化工紙
女性社長が悟ったコンパ成功の境地
はなまる
気弱な社長が、コンパで組織をまとめる
レッグス
コンパのエネルギーで社長が覚醒
ヨンマルサン
中断の危機を克服し、パート主役のコンパへ
ダックス・パートナーズ
落第生を変貌させた「究極の大家族主義」
第5章 コンパ導入時の悩みを解決
Q1 私は酒が飲めないのですが……
Q2 コンパ費用の負担が大変です……
Q3 支店が離れているのですが……
Q4 車通勤の社員が多くて酒が飲めないのですが……
Q5 本音で話したら喧嘩になってしまう……
Q6 古参幹部がコンパに反発するのです……
Q7 従業員がコンパに来たがらないのです……
Q8 従業員が悩みを打ち明けてくれません……
Q9 コンパを重ねても理念が浸透しません
目次
第1章 稲盛流コンパとは何か
第2章 稲盛流コンパの七奥義(「全員参加」が大原則;コンパに「テーマ」を設ける ほか)
第3章 稲盛流コンパに密着する(昭和住宅―「硬・軟・硬」で建設的な議論を促す;共信冷熱―二段構えのコンパで若手を育てる)
第4章 コンパが私を変えてくれた(三和化工紙―女性社長が悟ったコンパ成功の境地;はなまる―気弱な社長が、コンパで組織をまとめる ほか)
第5章 コンパ導入時の悩みを解決(私は酒が飲めないのですが…;コンパ費用の負担が大変です… ほか)
著者等紹介
北方雅人[キタカタマサト]
日経トップリーダー副編集長。1969年兵庫県生まれ。91年一橋大学社会学部卒業後、日経BP社に入社。「日経ベンチャー」(現「日経トップリーダー」)「日経レストラン」など主に経営誌の編集部を経て、現職
久保俊介[クボシュンスケ]
日経トップリーダー記者。1976年神奈川県生まれ。99年早稲田大学第一文学部卒業後、日経BP社に入社。「日経ベンチャー」(現「日経トップリーダー」)「日経ヘルスケア」など経営誌の編集部を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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