目次
第1部 「成長の罠」を暴く(成長の罠;創造的な破壊か、創造の破壊か? ほか)
第2部 過大評価される成長株(バブルの罠―市場の多幸症をどう止め、どう避けるか;新興の中の新興に投資する―新規公開株(IPO) ほか)
第3部 株主価値の源泉(金をみせろ―配当とリターンと企業統治;配当再投資―下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセル ほか)
第4部 高齢化をめぐる危機と世界経済の力学シフト(過去は未来のプロローグか?―株式の過去と未来;変えられない未来―目前に迫る高齢化の波 ほか)
第5部 ポートフォリオ戦略(世界市場と国際ポートフォリオ;未来に向けた戦略 D‐I‐V指針)
付録 S&P500当初構成企業の変遷とリターン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
73
インデックス投資を勧めながらも、+αの話があって勉強になりました。2023/01/29
harass
42
投資本の定番。Youtubeなどで散々擦られるシーゲルチャートの元本。一般的になりつつある投資常識と異なる主張がある。堅実な企業を好み配当重視なのだ。過去データからの結論で説得力があるし、古典的な株式投資の手法だろう。ただしこの本は2005年に出たので、それ以後のGAFAMのような巨大IT企業にはどういう評価があるのか知りたい。新版が今年でているのでそれをみたい。文句なく良書。2025/10/19
sayan
33
本書は長期投資(longterm)が株式の価値を支えると説く。市場は恐怖に揺れ短期は読めない。だが企業の利益構造や制度への信頼こそが最終的にリターンとなる。感情を排し蓄積に賭けるリアリズム。対照的にトランプ政権は相互関税を薬と呼び信頼による長期に対し、強制による長期を掲げる。Dealを強いる力の論理は逆に未来の不確実性を深め最後を小説The Mandiblesが描く通貨の無効化、国外資産の封鎖、資産を失う中間層。人は未来を描く力そのものを失う。 信頼なき国家か信頼できる構造か。リターンはその選択の帰結だ。2025/03/07
dorimusi
20
2005年、つまり20年前のデータで書かれた本。この20年間の答え合わせしながら読むような楽しさはあった。GAFAとかまだまだのころだしなぁ。 しかし、成長の罠の考え方は面白かった。一番勉強になったかな。大雑把に言うと、成長とリターンは別。高配当大事。インデックス投信も重要の3点かな。2025/08/17
kanaoka 58
14
インデックス投資を基本にして、時の試練に耐えてきた高配当、低PERの買持ちに徹すること。下落相場においても配当再投資を繰り返す事で、極めて高いリターンが得られる。 企業の成長率・収益率の高さと、投資リターンとは異なる。株価に織り込まれている高い期待収益は、高いハードルとなり、リターンを悪化させる(成長の罠)。進歩の恩恵は、消費者として享受し、決して投資家として手を出さない(IPOの早い段階で、ベンチャーキャピタリストとして手を出さない限り)。2019/11/14
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- 洋書
- Joe Jones




