人形大使―もうひとつの日米現代史

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  • サイズ B6判/ページ数 428p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822243906
  • NDC分類 759
  • Cコード C0095

出版社内容情報

1927年58体の美しい和服人形がアメリカに渡った。パスポートと手紙を携えて。日米関係が悪化しつつあった当時、日本資本主義の始祖、渋沢栄一は米国人宣教師と出会い、民間レベルで日米間で人形を交換し合う「民間外交」を通じ、関係改善を図ろうと考えた。各県の名を冠した人形たちはアメリカに…。が、渋沢とプロジェクトにかかわった人々の思いかなわず、二国間で戦争が勃発した。そして……。本書は、アメリカで日本の文化教育にいそしむ著者が、米国に渡ったこの「答礼人形」一体一体の行方を執拗に根気強く追いかけ、出会い、「彼女たち」が背負った歴史を紐解く、本格的なルポルタージュである。米国在住の著者が10年以上に渡り、全米に散らばった答礼人形すべての足跡を追い続ける。一体一体のエピソードはこれまでも新聞やNHKのテレビ番組などで紹介されてきたが、全答礼人形の行方を明かしたのは本書が初めて。ルポルタージュとしても歴史書としても過去に例を見ない、読み応えある本格的ノンフィクション!

内容説明

1927年、渋沢栄一の手により、日本からアメリカに、可憐な人形58体が、「大使」として旅立った。そして戦争―。全米に散った彼女たちは消息を絶つ。70年後―。ひとりの日本人女性が人形発見の旅に出る。

目次

序章 「ミス徳島」との出会い
第1章 アメリカへ答礼人形を贈ろう
第2章 答礼人形出立
第3章 答礼人形たちは今
第4章 まだ見ぬ答礼人形たち
終章 終わりの初めでさえもない

著者等紹介

高岡美知子[タカオカミチコ]
1932年神戸市生まれ。奈良女子大学卒業、ハワイ大学大学院修士課程修了。専攻は国語学、教育心理学。武庫川女子大学文学部英語文化学科教授。1990年、同学アメリカ分校開設に伴い、ワシントン州スポケーンのムコガワ・フォートライト・インスティチュート付設日本文化センター館長として、アメリカでの日本文化の紹介にあたる。1992年、答礼人形「ミス徳島」との出会いにより、アメリカ全土に散らばった答礼人形の調査を志し、現在まで研究を重ねる。1927年の親善人形による日米親善の崇高な精神を受け継ぎ、新友情人形による日米交流を実践している。その業績などにより、2000年7月、外務大臣表彰を受けた
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