ヤマト正伝―小倉昌男が遺したもの

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ヤマト正伝―小倉昌男が遺したもの

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784822236878
  • NDC分類 685.9
  • Cコード C0034

出版社内容情報

正念場のヤマト、試される小倉イズム
小倉昌男の後を継いだ歴代経営者が語った
守るべきもの、変えてゆくもの――

インターネット通販の拡大による荷物の急増によって、宅配便業界が大きく揺れています。特に宅配便最大手のヤマト運輸は、労働環境の悪化や人件費の高騰、人手不足などが社会的な問題となって、2017年春、注目を集めました。セールスドライバーなど現場の悲鳴を受け、ヤマト運輸は本格的な「働き方改革」に乗り出しています。
宅急便の生みの親にして、戦後の名経営者・小倉昌男氏は、素晴らしい経営哲学を遺しました。「サービスが先、利益は後」「顧客第一」「全員経営」…。正念場を迎えた今、改めてこの「小倉イズム」が問われています。
本書は小倉氏が経営の表舞台から去った時点から物語が始まります。小倉氏以降、ヤマトグループを支えてきた歴代経営者たちは、中興の祖の遺した言葉を、どのように咀嚼し、自身の経営に生かし、次の世代にバトンタッチしてきたのか。歴代経営者が小倉氏から受けた薫陶は何か。

“ポスト小倉昌男”の経営者5人の言葉をまとめた、初めての経営書となります。

≪登場するヤマトホールディングスの歴代経営者≫
ヤマトホールディングス特別顧問 有富慶二氏
ヤマトホールディングス相談役

内容説明

歴代経営者5人が明かした守るべきもの、変えてゆくもの。ヤマト、正念場!試される小倉イズム。

目次

第1章 カリスマ経営者の背中―ヤマトホールディングス特別顧問・有富慶二
第2章 イノベーションは社長が起こす―ヤマトホールディングス特別顧問・有富慶二
第3章 実践「サービスが先、利益は後」―ヤマトホールディングス相談役・瀬戸薫
第4章 「人の和」で組織を動かす―ヤマトホールディングス相談役・瀬戸薫
第5章 第3のイノベーションを起こす―ヤマトホールディングス会長・木川眞
第6章 危機時に見せた「ヤマトは我なり」―ヤマトホールディングス会長・木川眞
第7章 やる気を引き出す360度評価―ヤマトホールディングス社長・山内雅喜
第8章 「あるべき姿」求めて規制と闘う―ヤマトホールディングス社長・山内雅喜
第9章 強いリーダーシップで「全員経営」―ヤマト運輸社長・長尾裕
第10章 正念場その先のヤマトグループへ―ヤマト運輸社長・長尾裕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

55
5人の歴代経営者による小倉氏哲学と今後の展望。中でも社会的問題となった2013年の温度管理不備と、今年の長時間労働問題を巡る決断と言動を通してそれらを明示。「サービスが先、利益は後」の体現に尽きる。2011年震災時の対応も印象的。一方、(中身は異なれど)何故問題が繰り返し発生するのかは、慢心、大企業病とも言える。人格と社格。心の拠り所があるのがヤマト社の強み。ピンチをチャンスと成す底力。WhatではなくHowなんでしょうね。2017/09/10

ゆうゆう

6
「サービスが先、利益は後」「全員経営」顧客から顧客へお届けするセールスドライバーこそ最前線の現場主義。十分に大企業なのに、大企業病を乗り越える。企業間物流を個人間物流の時代と時代を読み、配送システムの開発でオンリーワンをだし、クール便の開発でナンバーワンを走った。地位にしがみつかず、むしろイズムが継承されないことをおそれ、社長であっても定年厳守。企業理念がちゃんと引き継がれている堅実さ。セールスドライバーさまには、か、缶コーヒー、渡してもバチ当たらないような気がしてならない。2018/08/14

☆ツイテル☆

2
フライヤー2022/02/09

Humbaba

2
利用者が少ないうちは利益にならなくても、それが集まれば利益は生み出せる。消費者が増えるかどうかは、どこまでユーザに寄りそったサービスを提供出来ているかに依存する。利益は後からついてくるものと考えて、よりよいサービスを提供することを優先したからこそ信頼関係を築くことができ、成長できた。2017/10/15

としき

2
クロネコのヤマト宅急便は切り離せないパートナーである。先日、大幅運賃値上げの打診があった。これまで「サービスが先、利益は後」をモットーに宅配業界を牽引してきたことは誰もが認める所。確かに人手不足が大きな要因であるが、それだけだろうか?7-11をはじめに業界人全てが、口を揃えてきた顧客第一主義にひずみがでてきたのではないだろうか?顧客・株主ばかりの目を向けて、肝心の社員はどうだったのだろう?個人的に同族経営にしないヤマトには強い関心がある。これからは、もう一つの社是「全員経営」でこの危機を乗り越えてほしい。2017/08/26

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