岡山文庫 森田思軒の世界―明治の翻訳王・ジャーナリスト

倉敷ぶんか倶楽部【編】

日本文教出版（岡山）（2011/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 156p／高さ 15cm
• 商品コード 9784821252749
• NDC分類 289.1
• Cコード C0123

目次

１　森田思軒という人
２　森田思軒の業績と交友と（思軒の業績（報知社時代；『國民之友』と；翻訳）
思軒関係の書簡
思軒の交友）
３　思軒森田文藏小傳（抄）
４　森田思軒随筆（尤憶記（抄）
文章世界の陳言
翻訳の心得）
森田思軒略年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[スターライト]

全４部構成のうちの半分（ページ数にして約１００ページ）が、思軒の弟による伝記の復刻と思軒の随筆を占める。前者は家族から見た思軒の貴重な証言、後者は思軒の翻訳に対する考え方や生い立ちがストレートに伝わるものとなっている。読点や濁点が省略されたり、一部難読漢字もあるが、ルビが振られ歴史的仮名遣いも適宜改められているので、最初とっつきにくくても読み進めていくうちに少しわかるようになる。彼の早熟ぶりと周囲の嫉妬、政治を志すも結局文学を選択していく過程など、簡にして要を得た内容で入門には最適の書。

2016/11/10