- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 学術・教養
- > 学術・教養文庫その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
67
前半部は日本甲冑の変遷を、弥生から江戸前期まで、岡山県内で発掘、あるいは伝世したものを中心にして、そこに用いられた技術等を紹介している。後半は表紙に画像が出ている、信濃から津山市へ移住した、西遷御家人赤木家に伝世した国宝「赤韋縅鎧」の紹介と復元に付いての解説である。表紙画像ではむき出しになっている、胴部前側を覆っていた絵革という部分を鞣す技法の復元などについて詳説されている。鹿の脳を腐敗させ、その酵素で革の油脂やタンパク質を分解しないと、天然茜では染色不能だそうな。また、岡山に行きたくなる一書である。2022/02/20