出版社内容情報
作家の自伝 第29巻 斎藤茂吉
A5判 上製 本体2,600円
ISBN4-8205-9399-4
編・解説 藤岡武雄(日本大学教授)
斎藤茂吉(山形県出身)
思出す事ども/念珠集/接吻/母/三筋町界隈/日記/
書簡/他
感想・レビュー
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okimine_yuiki
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伊藤左千夫との交流目当てで読んだ。「思い出す事ども」は先師七回忌の大正8年の、「文学の師・医学の師」はそれから23年も経過した昭和17年の随筆。ぱっと目に付く違いは文体で、前者はまだ記憶に残っていた事をそのまま書いた感じ。後者の方が時間が経っているので理路整然としている。他の違いは後者では左千夫の日本主義者な点や乃木大将の殉死に感激していた点に言及している箇所が気になった。実際に左千夫さんは愛国者で間違いないだろう。ただ左千夫さんは大正2年没なので、戦争協力作家などで名前を見た事は無い。(続く)2021/05/21
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