内容説明
大英帝国を支えたイギリス情報部の全貌と本質が明らかに。
目次
第1部 大英帝国の興隆とイギリス情報部(ウォルシンガムに始まる情報伝統;二つの異なるスタイル ほか)
第2部 ドイツ参謀本部と向き合って(組織的なインテリジェンスの時代;MI5とSISの誕生 ほか)
第3部 アドルフ・ヒトラーとの対決(平和とターフ・バトルの到来;再びドイツは脅威となるのか ほか)
第4部 イギリス情報部のさらなる現代化(継続された改革;日本の教訓)
著者等紹介
奥田泰広[オクダヤスヒロ]
1975年生まれ。大阪外国語大学卒業。京都大学大学院修了。博士(人間・環境学)。新潟大学、皇學館大学、京都大学非常勤講師を経て、愛知県立大学専任講師。専門はイギリス政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kazinagaki
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イギリスの国王大権がインテリジェンスで得た情報を元に時機に応じた臨機応変な対応を行政が行えるバックボーンになっているという話は興味深い。国家が生き残る為に必要な情報体制の要件は、1中央情報機関、2情報収集機関、3情報保全体制、4オーバーサイト機関の4つであるとのこと。4の情報組織監視機関の運営は国民全体の情報に対する意識向上など相当難しいと思われる。イギリスのマスメディアは確かに上手くやっている。この辺り原発事故関連の情報管理を見ていると鎖国のブランクという歴史の差を感じた。2012/09/02