感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
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シリーズ第1巻は「祭礼」である。巻頭は村上島之丞の「蝦夷島奇観」による18世紀のイヨマンテが紹介され、それに続いて旭川近文のカムイイヨマンテの克明な写真記録が登場する。以下にも二風谷のイヨマンテ他の写真が掲載されているが、どうやらそれぞれのイヨマンテには微妙な違いが あるようだ。イヨマンテすなわち「イ」(熊の魂)を「オマンテ」(神の国へ送り返す)儀式である。このことの持つ意味については、姫田忠義氏の巻頭言に詳述されている。氏は言う「イヨマンテは、表面的な綺麗事、美辞麗句の世界のものではない⇒2025/07/05