女を描く―ヨーロッパ中世末期からルネサンスの美術に見る女のイメージ

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  • サイズ B6判/ページ数 277,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784883031382
  • NDC分類 702.04
  • Cコード C0071

内容説明

「女嫌い」の思想は世界と同じくらい古い。女への辛辣な見方は、写本や版画など周辺の美術の中に繰り返し表されることによって浸透し、やがて女のイメージを固定していった。一方、聖母マリアを代表とする「良い女」の類型は、宗教改革により聖女信仰が消え去った地域などではある変化を生じていく。著者グレシンジャーは、今も変わらぬ心悲しくもユーモラスな男女の交情の例など、北方ヨーロッパにおける中世末期から初期ルネサンスの美術の作例を丹念に集め、文献資料では知りえない女性観(そして同時に見えてくる男性観)の変遷を提示する。

目次

第1章 女嫌いの歴史
第2章 良い女(聖母と聖女;修道女と女性神秘家 ほか)
第3章 悪い女(娼婦;魔女)
第4章 女の年齢(女の死)

著者等紹介

グレシンジャー,クリスタ[グレシンジャー,クリスタ][Gr¨ossinger,Christa]
専門は中世末期ヨーロッパ北方美術

元木幸一[モトキコウイチ]
1950年宮城県生まれ。1977年東北大学大学院文学研究科博士課程前期修了。現在山形大学人文学部教授(芸術文化論コース)。同附属博物館館長。専門は北方ルネサンス美術史

青野純子[アオノジュンコ]
1972年東京都生まれ。1998年慶応義塾大学修士課程修了(美学美術史学)。東北大学大学院国際文化研究科博士課程在籍中。2000年にユトレヒト大学美術史研究所に留学、現在はアムステルダム大学大学院で博士論文執筆中。専門は17~18世紀オランダ美術史
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