出版社内容情報
平和を語りつぐ名作絵本!
東京・堺・大牟田空襲、 沖縄戦、
また、 ナチスドイツによる残虐の
象徴アウシュビッツ、 レニングラード
の悲劇などを題材にした名作絵本!
忘れてはいけない歴史のひとコマを、
やさしい文章と迫力のある絵で伝えます。
既刊全7巻 揃本体12,200円(分売可)
1 パパママバイバイ
1977年、 横浜市緑区に米軍機が墜落し、
幼い二人の兄弟が炎に焼かれて死亡
した悲劇。 今も続く米軍基地問題を考える。
2 アウシュビッツからの手紙
ヒトラーによる20世紀の人類がおかした
決定的な過ちをその悲惨な歴史の現場
に取材して描く。
3 おかあちゃんごめんね
病弱で床にふしていた母は、 空襲で
迫りくる炎から、 小さい二人の子を逃
がすため家から追い出した……。
4 死んでもブレストを
1945年3月10日の東京大空襲の最中、
燃えさかる炎を目前にして職務についた
墨田電話局の女子交換手。
5 ターニャの日記
ヒトラー・ドイツによって900日にわたり
包囲されたレニングラードで、 極寒の
中飢えて死んでいった家族の記録。
6 忘れな石
西表島に強制疎開させられ、 学童66
名がマラリアで死んだ悲劇を描く。
7 わすれないあの日
1945年7月27日の大牟田空襲で、
当時3歳だった私 (作者・画家) が
見た、 感じた、 空襲の恐怖を語る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ochatomo
6
戦争を知らない私達が読むべきノンフィクション児童書 八重山諸島へ米軍上陸はなかったが日本軍の命令で西表島へ強制疎開させられて(家畜は殺され軍食料とされ)マラリア罹患で多数の住民が亡くなったことを『忘勿石(わすれるなかれいし)』と刻んだ 絵本サイズ見返し見開きの(尖閣諸島も入った)沖縄全体図をみるだけでも価値ある 元本1992年 2001刊2018/12/06
かおりんご
6
絵本。こんなことがあったなんて、初めて知った。マラリアで死んでいったなんて。軍の横暴さに、嫌気がさした。2011/10/05
Hiroki Nishizumi
3
今後も絵本などで広く周知して欲しい2018/08/17
天茶
2
★★★★★ ◇戦争末期、波照間島の住民が当時マラリアが猛威を振るっていた西表島に強制疎開させられ、多くの人がマラリアで亡くなった「戦争マラリア」問題にせまる一冊。◇「南西諸島防衛」が叫ばれる昨今、かつて「残置諜者」と呼ばれる軍の秘密諜報員が戦争遂行のために住民に対してどのような犠牲を強いたのか、そもそもこのような「残置諜者」を離島に配置して住民を監視、支配しようとした軍と国の本性について歴史を知るべきであろう(続)2022/08/27