出版社内容情報
刑事裁判の理論と運営の現状を点検し,相次ぐ再審や誤判の原因を探り,事実認定力,専門性の内容,裁判運営,違法捜査の抑制機能などの問題を解明し,刑事裁判の再生を図る。
【目 次】
ふたたび事後強盗罪と承継的共同正犯について
規範的評価と可罰的評価
正当防衛における防衛の意思について
-最高裁判所の破棄判決の検討-
未決勾留日数の算入について
-全部算入説への展開-
刑事裁判はこのままでいいのか
別件捜索差押について
情況事実による主要事実の認定
-放火事件を素材として-
共謀共同正犯の共謀認定
-裁判例の検討を通して-
自白と補強を要する範囲に関する覚書
-被告人と犯罪事実との結び付きについて-
徳島ラジオ商殺し事件における事実認定の諸問題
控訴審における事実判断
控訴審における一部上訴と判決破棄の範囲
少年審判の運営
保護処分の多様化と試験観察
裁判所の黄昏
国防保安法の運用過程
小野慶二判事略歴
小野慶二判事著作目録
関与された主な判決
あとがき
目次
ふたたび事後強盗罪と承継的共同正犯について(香川達夫)
規範的評価と可罰的評価(鈴木茂嗣)
正当防衛における防衛の意思について―最高裁判所の破棄判決の検討(安原浩)
未決勾留日数の算入について―全部算入説への展開(仲戸川隆人)
刑事裁判はこのままでいいのか(下村幸雄)
別件捜索差押について(梶田英雄)
情況事実による主要事実の認定―放火事件を素材として(石塚章夫)
共謀共同正犯の共謀認定―裁判例の検討を通して(伊東武是)
自白と補強を要する範囲に関する覚書―被告人と犯罪事実との結び付きについて(守屋克彦)
徳島ラジオ商殺し事件における事実認定の諸問題(打越康雄)
控訴審における事実判断(石松竹雄)
控訴審における一部上訴と判決破棄の範囲(萩尾孝至)
少年審判の運営(多田元)
保護処分の多様化と試験観察(大内捷司)
裁判所の黄昏(喜多村治雄)
国防保安法の運用過程(小田中聡樹)