内容説明
1962年アルジェリア―乾いた処刑の銃声が轟いた。最愛の女マリアは、目前で声もなく斃れた。小さな遺言があった。「あなたは石と土の世界を撮る写真家になりなさい…」日々刻々失われゆく世界の文化遺産を、生命を賭して撮影しつづける著者が、初めて明かす壮絶なロマンと挑戦の半生!
目次
第1部 交織の太陽(僕のマリア;わが師 その名はおやじ;憧れのヨーロッパへ;ル・モンドのもぐら;モロッコに地獄を見た;心の中のカメラ;母なるナイル;貨客船・白と黒;石の心を撮る;白砂の再会)
第2部 熱砂の主役たち(砂漠―死との向かい合せ;襲い来る動物たち;強盗狂死曲;砂漠の地下都市;生命の水の恐ろしさ;砂漠に生きる;キャベツと麻薬)
第3部 はるかなるガンダーラ(写真展「はるかなるガンダーラ」によせて;ガンダーラからの脱出;「写真生活35年」に想う)
文化財求めて・ルート地図13
並河万里・年譜
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- 和書
- わたしが素直になれるとき
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- 和書
- そのぬくもりに用がある