内容説明
学位論文『充足根拠律の四方向に分岐した根について』第一版テクストの翻訳ならびにその綿密な読解を通して、従来のショーペンハウアー理解像の一新を図り、カントの問題意識を引き継いだ超越論哲学者としての姿を呈示する。2000年の初版刊行以来、研究上の基本文献を改訂復刊、叢書・ウニベルシタスに新装版で登場。
目次
第1部 ショーペンハウアー『充足根拠律の四方向に分岐した根について』第一版(序論(システムとしての学問と根拠律)
充足根拠律についてこれまで説かれたもののうちでもっとも主要なものについての概観
従来の叙述の不十分さと新しい叙述の構想
“主観に対する客観”の第一類とそれを支配している充足根拠律の形態について ほか)
第2部 ショーペンハウアー哲学の再構築(ミレニアムのショーペンハウアー;ショーペンハウアー表象論の再構築;ショーペンハウアー意志論の再構築)
著者等紹介
ショーペンハウアー,アルトゥール[ショーペンハウアー,アルトゥール][Schopenhauer,Arthur]
1788年、北ドイツのダンツィヒ(現在はポーランドのグタニスク)に生まれる。シュルツェ、フィヒテに師事して哲学を学ぶ。ベルリン大学で私講師となるが、当時圧倒的影響力を誇っていたヘーゲルに抗して同じ時間に講義をしたため学生が集まらず、やがて大学を去る。その後は父親の遺産で生活しながら著作活動を続けた。1860年に死去
鎌田康男[カマタヤスオ]
1947年生。京都大学大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了。アウグスブルク大学哲学博士。現在:関西学院大学教授
齋藤智志[サイトウサトシ]
1962年生。学習院大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士後期課程単位取得退学。現在:郡山女子大学短期大学部教授
高橋陽一郎[タカハシヨウイチロウ]
1966年生。日本大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程満期退学。現在:日本大学准教授
臼木悦生[ウスキエツオ]
1965年生。大正大学大学院文学研究科宗教学(西洋哲学)専攻博士課程満期修了。現在:大正大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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