出版社内容情報
【目次】
内容説明
「日常」を守る企業人たちの決断。ロシアによる攻撃の中で防衛、避難、継戦、そして国家を維持し、顧客と経済、自由を守るために、重要インフラの企業人は何を決断し、何を犠牲にしたのか。ロシアによる侵略戦争に立ち向かったウクライナの教訓。
目次
第一章 つなぎ続けた英雄たち 電力・エネルギー
第二章 命がけの「情報の自由」 通信
第三章 戒厳令下のクラウド移行 金融
第四章 砲撃の中を走るインフラ 運輸
第五章 重要インフラと能動的サイバー防御
終章 ウクライナの教訓と台湾有事
著者等紹介
松原実穂子[マツバラミホコ]
早稲田大学卒業後、防衛省にて勤務。ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号取得(フルブライト奨学生)。パロアルトネットワークスのアジア太平洋地域拠点における公共担当の最高セキュリティ責任者兼副社長などを経て、現在はNTT株式会社のチーフ・サイバーセキュリティ・ストラテジストとして、サイバーセキュリティに関する情報発信と提言に努める。著書に『サイバーセキュリティ 組織を脅威から守る戦略・人材・インテリジェンス』(新潮社、大川出版賞受賞)、『ウクライナのサイバー戦争』(新潮社、サイバーセキュリティアワード書籍部門最優秀賞受賞)。第23回正論新風賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
紙狸
14
2025年9月刊行。ウクライナのインフラ関連企業のレジリエンスをとりあげた本。ロシア軍の攻撃を受ける中で、企業がインフラをいかに維持してきたかーーを描く。インフラを「電力・エネルギー」「通信」「金融」「運輸」にわけた章立てに、なるほど分類するとこうなるか、と納得する。ロシア軍がエネルギー・インフラへの攻撃を本格的に始めたのは2022年10月で、23年6月にはウクライナの発電能力は戦争前の半分にまでさがったという。修理してまた攻撃を受けるという繰り返しで、社会の機能崩壊をくいとめてきた。2025/12/14
バルジ
6
良書。デジタル時代の国家総力戦の内実を日本有事と絡めて論ずる。それにしてもウクライナのインフラ企業の矜持には畏敬の念すら覚える。政府も民間企業も各々の職分を全うし非道な軍事侵略に立ち向かうその姿は紛うことなく「戦士」である。そして本書を読むと果たして日本はこのデジタル時代の国家総力戦に対応できるのか?という疑念が沸々と湧いてくる。サイバー防御も国家としてようやく取り掛かり始めたが、肝心のハード面での整備(海底ケーブル等の通信施設)やインフラ面での不足を感ぜざるを得ない。まだまだ課題は山積であろう。2025/12/16
ゆん
0
インフラを守る、修復する方々の、直しても直してもロシアに壊される虚しさに打ち勝つ何かをしてあげたいが、心の中で応援するしかない。。2026/01/16
Kazuo Ebihara
0
2022年2月、ロシアのウクライナ侵攻で始まった戦争は今も続いている。国民生活を維持し、経済を回すには、電力、ガス、通信、ネット、金融、運輸、医療等のインフラが正常に機能することが必須である。ロシア軍は、これらの重要拠点を制圧、破壊を行なった。戒厳令化、命がけで破壊された設備の修理、メンテを続ける市井の人びと。著者は、サイバーセキュリティの専門家として、ロシアの攻撃とウクライナのインフラ防衛の実態を分析した。最後に、ウ露戦から想定される台湾有事の日本への影響、日本のサイバー防御の現状と課題について論じた。2025/11/07
ケンスサイ
0
難しい本だね。台湾有事の際日本企業なども含め政府は対応するのに大丈夫だろうか。いや対応できるはずがない。有事にならないことを祈るだけとは、何とも心もとない。 2025/11/06




