内容説明
子供たちは歴史教科書で「天皇」を学べない!65万部突破の通史『日本国紀』の著者と編集者が、日本の歴史に浮かび上がる「天皇」について語り尽くす。小学校の教科書は「天皇」をどう教えているか。戦後初の教科書との違いが明らかに。
目次
序章 日本にとって「天皇」とは何か
第1章 天皇の権威と万世一系
第2章 万世一系のすごさ
第3章 歴代天皇の大御心
第4章 消された絆
第5章 天皇を教えない教科書
第6章 令和の国体論
第7章 聖域と祈り
著者等紹介
百田尚樹[ヒャクタナオキ]
昭和31(1956)年、大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として『探偵!ナイトスクープ』等の番組構成を手掛ける。2006(平成18)年『永遠の0』(太田出版、現在講談社文庫)で作家デビュー。『海賊とよばれた男』(講談社)で第10回本屋大賞受賞
有本香[アリモトカオリ]
ジャーナリスト。昭和37(1962)年生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌編集長、上場企業の広報担当を経験したのち独立。現在は編集・企画会社を経営するかたわら、世界中を取材し、チベット・ウイグル問題、日中関係、日本の国内政治をテーマに執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
173
百田 尚樹は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。有本 香は、初読です。先日読んだ「百田尚樹『日本国紀』の真実」に続いて、『日本国紀』関連三作目です。今回は、『日本国紀』自画自賛本。いずれにしても低レベルの争い、いっそのこと中立のメディア(ex.毎日新聞)で百田 尚樹と左翼の論客を対決させては?私の見解としては、約1500年ほど前の豪族の大将が、幸運で天皇となり、歴代の権力者と上手く共存し、現代まで生き延びていると認識しています。GHQも歴代の権力者の一つです。天皇のDNA鑑定はやはりタブーでしょうか?2019/11/25
てつのすけ
59
「日本国紀」および「日本国紀の副読本」に続き読んでみた。前2冊でも感じたことだが、私自身も含めて、我々日本人は、自分達が何者なのかということを知らないのではなかろうか。その主因は、誤った戦後教育である。この誤った教育を受けた世代が人口の多数を構成するとともに、重要な地位を占めているからだ。しかし、このような状況であろうとも、これから先、正しい歴史教育をすることで、誤った認識を正すことができると考える。その先駆けとなるのが本書であろう。2020/03/30
tamami
49
半世紀以上の昔、当時学んだ日本の政治について、どうして天皇があのように重きを置かれているか、と疑問を呈したところ、先生が「これからその訳を学んでいこう」と言われたのが、私の歴史学習の原点となった。最近!になり、右左を問わず深く本質的な見方を記す日本史関連の文献が多く見られるようになった。本書は小著ではあるが、わが国の歴史の根幹を成す天皇について知るには格好の冊子であると思う。グローバル化と多様性のかけ声だけでは、日本という国の歴史も文化も言葉も雲散霧消してしまい、跡には何も残らないのではないかと懸念する。2023/10/10
金吾
39
天皇家は世界でも類を見ない長期にわたり国の権威として存在していますし、私も天皇制は多くの日本人の精神的支柱であり日本の文化を体現していると感じていますが、変革の時期が来ているのではないかとも感じています。この本においては一つの視点からの参考になる点はありました。ただほぼ同様の考えのお二人の馴れ合いのような掛け合いは読んでいてしんどい部分もありました。2022/02/02
謙信公
37
古代に絶対的権力者であった天皇は、平安時代にはその座を譲り、権力はなくても、他の誰もが持ちえない権威を持っていた。歴史上、誰もその権威を奪うことはしなかったが、今、朝日新聞をはじめ日本のメディアがそれを行おうとしている。しかし、日本人が日本人というアイデンティティを取り戻しつつある。天皇を貶められれば「天皇を中心にした国に生まれ育ってきたのだ」と逆に認識する。日本という国は、天皇を中心とする家族のような国家だ。戦後、進歩的な文化人を集め、言論空間を作ってきたと自負する朝日にすれば、ものすごい敗北感だろう。2022/12/09