内容説明
全国紙のように読み比べられることもなく、批判の俎上に乗せられることもなく、わが「県紙」として、安穏としたまま、地方行政に絶大な影響力を及ぼしてきた地方新聞。その驚くべき反日思想に初めてメスを入れ、新聞業界最大のタブーに挑戦する。
目次
第１章 地方紙を操る共同通信（日本を解体する「地方の時代」；誰でも書ける！地方紙社説の作り方 ほか）
第２章 一体どこの国の新聞か（謝罪、謝罪、謝罪…「思考停止」の反戦紙面；東日本大震災と田母神バッシング ほか）
第３章 トンデモ地方紙ウオッチング（イラク人質事件をめぐる北海道新聞の異常報道；「ミニ朝日」「赤旗愛媛版」！？県民性と真逆の愛媛新聞 ほか）
第４章 「反日」新聞の行く末（なぜ郷土の名誉を回復しようとしないのか；地方紙は本当に地元民の幸福を願っているか ほか）
著者等紹介
日下公人［クサカキミンド］
昭和５（１９３０）年兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒。日本長期信用銀行取締役、多摩大学大学院教授、（社）ソフト化経済センター理事長、東京財団会長などを歴任。著書は『新・文化産業論』（東洋経済新報社、サントリー学芸賞受賞）など多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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mazda
25
地方紙は元々取材能力が全国紙並みに、というわけにはいかないので、ある程度通信社から記事を供給してもらうのは仕方ないと思います。でも、社説を「推奨」されて記載するのは、いかがなものでしょうか？独自の意見もなく、ただ共同通信社に右ならえ、という姿勢であれば、民意が通信社にコントロールされてしまうのは明白です。インターネット全盛の昨今、そういった姿勢のままでは淘汰されてしまうと思いますので、せめて社説くらいは横並びでなく自社の意見を入れてみるのもいいのではないでしょうか？2015/01/18
Humbaba
11
地方紙は，ライバルがいない．ライバルのいない業界というのは，自然と堕落していく．襟を正して今までのやり方を改善しなければ，今後も地方紙が安泰である可能性は低い．ネットによって様々な情報が収集出来るようになった昨今では，より一層である．2013/03/12
芸術家くーまん８４３
5
「誰も書かなかった「反日」地方紙の正体」産経新聞出版「新聞はウソを書く」といきなり言われるとびっくりしますが、その原因は共同通信社にあります。多くの地方紙は、中央の情報については共同通信社の配信記事を参考に記事を書いている。その元となる共同通信社の記事が、反日なのです。・新聞の社説は、占領時代から形成された戦後的価値観を守ろうとする朝日・毎日型と、そうした戦後パラダイムを改めようとする読売・産経型に分かれます。 共同通信の論説資料は厳密な意味で社説ではありませんが、その傾向は朝日・毎日型に近いといえ2013/05/19
とろろ
4
兵頭二十八先生の寄稿目当てで購読。全体の論調は、地方紙の反日的な記事は、共同通信のコピペみたいなもんだと。闇夜の一燈、北國新聞。なんで北國新聞はミニ産経的な論調なのか、その理由が知りたかった。兵頭先生の寄稿は「地方紙はローカルニュースだけでよい」「地方紙は本当に地元民の幸福を願っているか」というもの。信濃日日新聞の記者が書く「昼間の寝言」に人生をどうにかされた先生らしい寄稿でありました。たしかに、公務員とマスコミは親類だ。地方紙でも自衛隊イベントは遺漏なく告知される、というのを知れたのが収穫だったかな。2015/02/23
ganari
4
2011年。タイトル、論客、出版社から分かるように偏りのある主張ばかりだった。共同や地方紙が悪いっていうより、産経と違う主張だから悪いと言っているように感じた。2013/05/02
