内容説明
成立した琉球王国には、行政組織も租税もない。下火となる対外交易、「自立」を模索するがままならず。そして島津軍がやってくる。
目次
第4章 尚真の時代―一六世紀前半(尚真の事績とその検討;八重山と宮古;明国・室町幕府と琉球)
第5章 織豊政権―一六世紀後半(「地域国家」の誕生;東南アジア・中国とポルトガル・スペイン;豊臣秀吉の諸政策;秀吉の支配下に入る九州;朝鮮社会の特質と秀吉の朝鮮侵略)
第6章 薩摩への従属化を歩む琉球―一六世紀後半(海外交易の衰退と久米村の衰亡;琉球侵攻に向かう薩摩島津氏)
第7章 琉球王国の組織(高良倉吉の辞令書研究;伊波普猷の「琉球王府の組織」論;王府組織・地方行政制度・地方官人制度;「古琉球辞令書」にみる官人への得分;ノロ制度とノロへの得分;耕地の区分と耕地の「領有」・利用)
第8章 租税のない琉球中世―一四~一六世紀(文献・碑文にみる「租税」;「租税」の登場)
著者等紹介
来間泰男[クリマヤスオ]
1941年那覇市生まれ。1970‐2010年沖縄国際大学。現在は名誉教授。著書に『沖縄県農林水産行政史 第1・2巻』(農林統計協会、九州農業経済学会賞学術賞を受賞)、『沖縄経済の幻想と現実』(日本経済評論社、伊波普猷賞を受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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