内容説明
資本主義の誕生をイギリス封建制の「失敗」の帰結として論じ、“ブレナー論争”を巻き起こした著者の、論争をみずから総括した最新論文を含む画期的論攷の集成。
目次
第1論文 産業化以前のヨーロッパにおける農村の階級構造と経済発展(人口動態モデル;商業化モデル;階級抗争と経済発展)
第2論文 ヨーロッパ資本主義の農村的起源(人口動態モデルと階級関係;中世ヨーロッパにおける階級構造、階級組織、封建的発展;封建制の危機の発生とその後の発展におけるいくつかのパターン)
第3論文 所有と進歩―アダム・スミスはどこで誤ったのか(歴史なき唯物論;アダム・スミスの決定的貢献とその批判;経済発展の歴史理論に向けて;中世ヨーロッパにおける封建制の進化;封建制から資本主義への移行;比較的見地からみた経済進歩のパターン)
著者等紹介
長原豊[ナガハラユタカ]
法政大学経済学部教授。1952年生まれ。東京大学農学系研究科博士課程中退。農学博士(東京大学)
山家歩[ヤマカアユム]
大学非常勤講師。1969年生まれ。法政大学社会科学研究科博士課程単位取得退学
田崎愼吾[タサキシンゴ]
帝京大学経済学部准教授。1951年生まれ。東京大学農学系研究科博士課程退学。農学博士(東京大学)
沖公祐[オキコウスケ]
香川大学経済学部准教授。1971年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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