内容説明
経済学者たちはいかに時代と戦ってきたか!スミス、マルクス、ケインズを中心に、古代ギリシア・中世ヨーロッパから重商主義、古典派、新古典派までの経済学の道のりと経済学者たちの「戦い」の足跡をたどる。経済学を理解するには、まず経済学の歴史を学びましょう。
目次
1 経済学史とは何か
2 経済学の大きな流れ―アダム・スミス、マルクス、ケインズ
3 経済学以前の経済的考え方
4 重商主義の経済学
5 古典派経済学
6 マルクス経済学
7 ジェボンズの経済学
8 新古典派経済学
9 ケインズ経済学
著者等紹介
中矢俊博[ナカヤトシヒロ]
1949年北九州市の小倉に生まれる。1973年名古屋市立大学を卒業後、1979年南山大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得。経済学博士(名古屋大学)。専攻:経済学史。1979年に南山大学経済学部助手、1994年に南山大学経済学部教授となり、2012年より経済学部長を兼任する。その間、神戸大学、ロンドン大学、ケンブリッジ大学の客員研究員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハンギ
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イギリス中心にまとめた経済学史。63ページと短いけれど、わりとまとまっていると思う。ピグー、ペティ、ジェヴォンズについては全く知らなかったので、勉強になりました。17世紀のペティが雇用についてもちょっと書いていたとはびっくりしました。いくつもの対立軸があり、マルサスとリカード、ケインズと新自由主義、新古典経済学みたいな対立もあるそうで、なるほどと思いました。欧州は人口抑制がうまくいっていると思いますが、それはマルサスの人口論の影響なのかな。ウイーン学派やアメリカの制度学派についてはあまり記述がなくて残念。2012/10/22