内容説明
分離・対立から連携・協働へ。都市と農村の新しい関係性が模索されているなか多角的な視点から両者のあり方を理論的・実証的に検討する。
目次
第1部 理論と現実(都市と農村の交流・連携の思想;変わる都市・農村関係;日本型グリーン・ツーリズムと都市・農村連携 ほか)
第2部 交流・連携の実践(産直取引と都市・農村交流;紀ノ川農協の産直からみた都市・農村;市民農園の展開と都市・農村交流 ほか)
第3部 東アジアのグリーン・ツーリズム(中国の「新農村建設」とグリーン・ツーリズム;韓国における農村ツーリズム;タイのアグロツーリズム)
著者等紹介
橋本卓爾[ハシモトタクジ]
松山大学経済学部教授(和歌山大学名誉教授)。1943年広島県生まれ。大阪市立大学大学院・経済学研究科博士課程単位取得退学、農学博士
山田良治[ヤマダヨシハル]
和歌山大学観光学部教授。1951年大阪府生まれ。京都大学大学院・農学研究科博士課程中退、農学博士・経済学博士
藤田武弘[フジタタケヒロ]
和歌山大学観光学部教授。1962年大阪府生まれ。大阪府立大学大学院・農学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(農学)
大西敏夫[オオニシトシオ]
和歌山大学経済学部教授。1952年大阪府生まれ。大阪府立大学大学院・農学研究科修士課程修了、博士(農学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Moloko
1
都市と農村の交流について色々と示唆的な歴史上の思想家のアイデアや今現在行われている事例を紹介したもので、なかなか良い刺激を受けた。ただ、第二章はマルクス的な資本論で日本の農村を分析しているが、大半は陳腐であり、先進国の食料自給率が100%以上なのに日本は低いと言うが、では100%を越えた食料はどこへ行くのか? また、その先進国の例として英国のグリーンツーリズムを上げるが、そのような文化運動が他の先進国でも観察されて有効かの仮説検証はゼロであり、社会科学の原因分析は言った者勝ちではないと釘を刺したい2016/10/21