出版社内容情報
「ヨーロッパ」とは何か
ヨーロッパ連合が25ヵ国に拡大した現在、トルコの加盟問題を含め、さらなる拡がりを模索するなかで、世界のなかでの「ヨーロッパ」の位置を、とくにかつての植民地などとの関係において描き直す。
"第Ⅰ部 ヨーロッパ統合の歴史的展開
第1章 国際関係史のなかのヨーロッパ統合……木畑洋一
第2章 ヨーロッパ統合におけるフランス……フリダンソン, パトリック
第3章 ヨーロッパ経済共同体設立交渉におけるピエール・ユーリ……藤田憲
第4章 ヨーロッパ統合とイギリス外交……芝崎祐典
第Ⅱ部 市民とヨーロッパ統合
第5章 「ヨーロッパ市民権」はいかにありうるか……小川有美
第6章 人の移動をめぐる共同国境管理体系とEU……岡部みどり
第7章 国境を挟む協力……井上直子
第Ⅲ部 ヨーロッパ統合と対外関係
第8章 「9.11」後のバルセロナプロセス……上原良子
第9章 グローバル化の中のドイツ外交……森井裕一
第10章 ロシアのエネルギー政策とEU……岡田晃枝 "
内容説明
ヨーロッパ連合が25ヵ国に拡大した現在、トルコの加盟問題を含め、さらなる拡がりを模索するなかで、世界のなかでの「ヨーロッパ」の位置を、とくにかつての植民地などとの関係において描き直す。
目次
第1部 ヨーロッパ統合の歴史的展開(国際関係史のなかのヨーロッパ統合―非ヨーロッパ世界との関わりから;ヨーロッパ統合におけるフランス―政治家のヨーロッパか、企業のヨーロッパか(1920‐90年)
ヨーロッパ経済共同体設立交渉とピエール・ユーリ―海外領土包摂問題をめぐる仲介 ほか)
第2部 市民とヨーロッパ統合(「ヨーロッパ市民権」はいかにありうるか;人の移動をめぐる共同国境管理体系とEU;国境を挟む協力―イタリア・スロヴェニア国境の町ゴリツィアの事例)
第3部 ヨーロッパ統合と対外関係(「9.11」後のバルセロナプロセス―地中海におけるEUの包括的安全保障と「文明の対話」;グローバル化の中のドイツ外交―シュレーダー政権におけるドイツ外交の変容;ロシアのエネルギー政策とEU)
著者等紹介
木畑洋一[キバタヨウイチ]
1946年、岡山県生まれ。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は国際関係史、イギリス現代史
フリダンソン,パトリック[フリダンソン,パトリック][Fridenson,Patrick]
1944年、フランス生まれ。現在、Ecole des Hautes Etudes en Sciences Sociales(社会科学高等研究院)教授。専攻は現代経済史、経営史
藤田憲[フジタケン]
1973年、東京都生まれ。現在、名古屋大学大学院経済学研究科研究生。専攻は欧州経済統合史
芝崎祐典[シバザキユウスケ]
1970年、東京都生まれ。現在、東京大学大学院総合文化研究科博士課程在学中。専攻は国際関係史、国際関係論
小川有美[オガワアリヨシ]
1964年、石川県生まれ。文教大学法学部政治学科教授。専攻はヨーロッパ政治論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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