内容説明
アイデンティティをめぐる現在と過去の対話。「歴史」の誕生とアソシエーション・国家・帝国の制度は、どのようにして帰属意識を構築し、定着させてきたのか。西洋におけるアイデンティティのつくられ方を長期的な視点から具体的に描く。
目次
第1章 「歴史」の誕生―エドワード・デリング卿の知的ネットワークと「歴史学」c.1620‐c.1644
第2章 「フランス史」の誕生―『シャンティイ年代記』から『フランス大年代記』へ
第3章 改革修道院と俗人フラタニティ―中世的アソシエーション形成の一側面
第4章 イギリスにおける友愛組合と1908年老齢年金法―福祉の共同性における受容と排除
第5章 近世ドイツにおける帝国郵便
第6章 エリザベス時代におけるレキューザンツ(Recusants)の形成と変容
著者等紹介
高田実[タカダミノル]
1958年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。九州国際大学経済学部教授
鶴島博和[ツルシマヒロカズ]
1952年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。熊本大学教育学部教授
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