出版社内容情報
●橋本義夫と八王子の思想的風土●揺籃社と言う空間●軍国主義化のなかで●開戦と戦争協力●敗戦時の希望と失望●橋本義夫と内村鑑三……
内容説明
本書は、グローバル化の波が重層的に世界を覆い尽くしていったプロセスの中の一時期である一九二〇年代に日本国内に生じたグローバル化のローカル空間における影響、就中、ローカルな空間で形成された思想潮流が、一九三〇年代後半から一九四〇年代にナショナルな反動に如何に直面していったかを、八王子とその周辺地域の具体的な歴史の中で、橋本義夫の思想展開を中心軸として検証し、この時期の日本における時代的様相の一面を描こうとするものである。
目次
第1章 橋本義夫と八王子の思想的風土
第2章 揺籃社という空間
第3章 軍国主義化の中で
第4章 開戦と戦争協力
第5章 敗戦時の希望と失望
第6章 橋本義夫と内村鑑三
著者等紹介
小倉英敬[オグラヒデタカ]
1951年生まれ、青山学院大学大学院博士課程中退。1986年外務省入省。キューバ、ペルー、メキシコに勤務。1998年12月退官。1999年より国際基督教大学、立教大学他で非常勤講師(社会思想、ラテンアメリカ思想・社会運動史)
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