内容説明
平成15年6月27日、第156回国会で「労働基準法の一部を改正する法律案」が成立しました。今回の改正は、平成10年改正に引き続き、戦後2度目の大改正です。主な改正内容は、有期労働契約の上限見直し、解雇法制、裁量労働制の見直しですが、特に解雇法制についてはマスコミなどにも取り上げられ大いに議論を呼びました。日本経団連は、審議会段階より、労働基準法について使用者側意見を提言してきましたが、今回の法改正では、概ねその主張が取り入れられた形となったと理解しています。本書は、改正法の内容をいちはやく取りあげ、そのポイントをQ&Aでわかりやすく解説したものです。
目次
法改正のねらいはどのようなものでしょうか
今回の法改正の経緯を教えてください
改正の概要と施行時期はどうなっているのでしょうか
国会の附帯決議とはどのようなものですか
有期労働契約の期間はなぜ延長されたのですか
改正法施行後も、これまでどおり1年以内の契約をすることはできますか
3年契約の労働者が雇入れ1年経過後に退職することはできるでしょうか
5年の有期労働契約を締結できるのはどういう場合ですか
有期契約労働者の更新・雇止めをする際の留意点を教えてください
契約期間や更新・雇止めの基準に違反した場合、罰則が科せられるのでしょうか〔ほか〕