内容説明
性的少数者の生きづらさと同時に、社会や教会で確実に体現しつつある希望をLGBT当事者を中心とした20名が語る。差別や偏見を解消するための取り組みもコラムで紹介。『信徒の友』連載に書きおろしを加えて待望の書籍化。
目次
LGBTについて考える―最初のストーリーから
性別二分主義を考える―かつての同性愛嫌悪の反省から
LGBT施策は合意形成から―カミングアウトした政治家が描く社会
トランスジェンダーの若者たち―相手の性別がわからないとダメですか
トランスジェンダーの教師と歩む学校―教育現場での取り組み
高齢クリスチャンのLGBT―歳を重ねても自分らしく生きる
障害者のLGBT―ダブルマイノリティでも諦めない
同性パートナーとの子育て・家庭づくり―さまざまな家族のかたち
地方で当事者として生きる―孤独と希望のはざまで
パンセクシュアルという在り方―「複雑さ」と向き合いながら
カトリック教会のLGBT―安心できる祈りの場を求めて
LGBTの牧師を招聘した教会―宣教課題を共に担えることが大事
法とLGBT―個が尊重される社会を実現するために
HIV/エイズに関わる中で―自分のセクシュアリティと信仰を捉え直す
医学教育にLGBT理解を―他者の痛みに共感できる医療を
アフリカのLGBT―難民支援―迫害される側にいるイエス
詩歌に込める当事者の思い―生きる、祈る、書く
福音派教会とLGBT―「伝統」の壁を越える可能性へ
天からの贈り物はLGBTの子ども―あらたな学びに導かれて
「中性」という性別を生きる―私たち全てを“良い”と言ってくださる神
著者等紹介
平良愛香[タイラアイカ]
1968年、沖縄生まれ。農村伝道神学校を卒業後、日本で初めて、同性愛者であることをカミングアウトした上で牧師となる。日本基督教団四谷新生教会、三・一教会を経て、現在、川和教会牧師。2013~2016年同教団神奈川教区総会議長を務める。カトリック中央協議会HIV/AIDSデスク委員、平和を実現するキリスト者ネット事務局代表、農村伝道神学校教師、立教大学・桜美林大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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