内容説明
若き日の病気、戦争の焼け跡で医師としていのちを救い続けた日々、人生観を根本から変えたよど号ハイジャック事件、地下鉄サリン事件、そして東日本大震災…。数々の「いのち」の危機に直面してきた著者だからこそ語ることのできる言葉。
目次
「いのち」の使命(三月十一日のこと;南三陸の被災地を訪問;突然断ち切られる「いのち」;サバイバーに対応;人生の転機となった「よど号事件」;機内で手にした『カラマゾフの兄弟』;死からの生還が変えた人生の方向;生と死の意味;いのちの使命;それでも人生にイエスと言おう;運命は変えられる)
人は「何のために」生きるのか
輝くスピリットを持って生きるために
父より受け継いだこと
著者等紹介
日野原重明[ヒノハラシゲアキ]
1911年、山口県生まれ。37年京都帝国大学医学部卒業。同大学院修了。41年、聖路加国際病院内科医として赴任。51年米国エモリー大学に留学。現在も現役医師として働きつつ、聖路加国際病院理事長・同名誉医院長、一般財団法人ライフ・プランニング・センター理事長、日本音楽療法学会理事長、日本ユニセフ協会大使などを務める。2005年に文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデミン@もも
34
人生には出会いがあると、やっぱり思う。日野原重明さんの本。ずっと読んでみようと思っていたのに、今まで読まなかったのは、今、出会うため。1年前の自分が読んでいたら、おそらく何も感じずにいただろう。この出会いに感謝。2014/02/05
とよぽん
21
生きていく上で、災害や事故、事件と無縁でいられる人はいないだろう。日野原先生ご自身も、病気や事件など幾多の試練を経験された。東日本大震災の後に、生き残って罪悪感を抱き苦しんでいる人々に向かって、日野原先生は命を与えられたものの「使命」を説いていかれた。先生ほど「利他」に生きた人はいないだろう。未知なる自分を発掘する・・・何歳になっても。薄い本だが、内容は計り知れないほど重い。2018/04/18
とよぽん
8
再読。「いのち」をどう使うか、問われた。2019/07/31