内容説明
看護職、理論家、作家、患者とその家族などが発した言葉から、看護職の目線で、言葉の文脈や背景に流れる倫理概念や倫理的問題を引き出し、帰納的に考えていきます。
目次
娘ひとりだったので、大事に大事に育ててきた。何もわからない“子ども”なんです。彼女に事実を話したら、きっとショックで生きていけなくなるでしょう(ある母親)
倫理原則は、社会の成員が一般に共有している道徳性を源としている(トム・ビーチャム、ジェイムズ・チルドレス)
倫理は理性‐感情‐直感‐人生経験のコラボレーション(ジョンストン)
看護師が看護師らしく考えることをしなければ、患者の表面的な自己決定に寄り添うことになってしまう(パトリシア・ベナー)
被ばくが怖い。配膳・下膳は先生がやってください(ある看護師長)
プラスの中にマイナスがある(遠藤周作)
マイナスの中にもプラスがある(遠藤周作)
私は患者を守ろとうとしているだけ、よい看護師なら皆そうします。私に手錠?痛い!誰か助けて!(アレックス・ウーブルス看護師長)
ルーチン化により、病院独特の正常概念がつくりだされる(ダニエル・チャンブリス)
ナースは独自の倫理的分析が必要である(ダニエル・チャンブリス)〔ほか〕
著者等紹介
小西恵美子[コニシエミコ]
長野県看護大学名誉教授、鹿児島大学医学部客員研究員。長野県出身。東京大学医学部衛生看護学科卒業。東京大学医学博士。長野県看護大学教授、大分県立看護科学大学教授、佐久大学看護学部教授を経て、2012年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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