内容説明
現代の小説、漫画、有名人のことば、歴史上の人物の発言から哲学者の名言まで、さまざまな出典からの48のことば。それらを水先案内にして、臨床倫理の諸問題について簡潔に考える。
目次
臨床倫理とは、患者ケアに関わる人々の日々の道徳的意思決定である―ダニエル・キャラハン
人間性を、いつでもまたいかなる場合にも同時に目的として使用し、決して単なる手段として使用してはならない―カント
私の人生は私のメッセージである―モハンダス・カラムチャント・ガンジー
医者をほんとに信頼することができないのに、しかも医者なしではやっていけないところに人間の大きな悩みがあります―ゲーテ
目的は手段を正当化しない
医学、法学、ビジネス、工学…これらはすばらしい仕事であり人の生を維持するのに必要です。しかし、詩、美、物語、愛…私たちはそのために生きているのです―映画『いまを生きる』ジョン・キーティング
なぜ今頃になって目覚めなくてはいけないのか―レナード・ロウ
死は限界状況である―カール・ヤスパース
己れの欲せざる所を人に施すことなかれ―孔子
すべての立場に一理ある―アンソニー・ウエストン〔ほか〕
著者等紹介
浅井篤[アサイアツシ]
熊本大学大学院生命科学研究部生命倫理学分野教授。1962年生まれ。1988年藤田保健衛生大学医学部医学科卒。1999年モナッシュ大学大学院人文科学科生命倫理学修士課程修了。京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻医療倫理学分野助教授を経て、現職。京都大学医学部附属病院および熊本大学医学部附属病院の総合診療部で内科医を務め、現在は熊本くわみず病院において非常勤内科医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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